2008 Fiscal Year Annual Research Report
小児ターミナルケアに携わる若手看護師への教育支援に関する基礎的研究
Project/Area Number |
19791703
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
橋本 浩子 The University of Tokushima, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (80403682)
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Keywords | 小児 / ターミナルケア / 若手看護師 / 教育支援 |
Research Abstract |
本研究では、小児ターミナルケアにおいて若手看護師が経験した困難とその対処について明らかにすることを目的に、小児ターミナルケアに携わる若手および経験を積んだ看護師と成人のターミナルケアに携わる若手看護師、この三者へのインタビューを実施し、比較、分析を行う。今年度は、平成19年度に引き続き対象者へのデータ収集とその分析を実施した。面接は、ターミナルケアにおいて看護師が困難と感じた状況や内容、それに対してどのように対処をしたのかを中心とした内容で、半構成的面接を実施した。対象者は、小児ターミナルケアに携わった経験のある臨床経験5年以上(小児看護3年以上)の看護師3名と臨床経験2年未満の看護師3名、成人のターミナルケアに携わった経験のある臨床経験2年未満の看護師3名であった。昨年度に面接を実施した2名の対象者と合わせて、合計11名へのデータ収集を実施した。小児ターミナルケアに携わる若手看護師は、経験の少なさによる不安を抱えており、子どもと家族へのケアに困難を感じていた。また、経験のある看護師では、特に家族へのケアにより困難さを感じていた。ターミナルケアに伴う精神的疲労、患者や家族にゆっくりと関わりたくても業務が多忙で十分な時間がないといった状況は、経験年数にかかわらず看護師が共通して述べていた。今後はさらに分析を進めて、小児ターミナルケアにおいて若手看護師が経験する困難な状況やその対処は、看護師の経験年数によって相違があるのか、または成人と異なる小児の特殊性があるのかについて検討を行っていく。
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