2009 Fiscal Year Annual Research Report
乳幼児健診後のフォローの在り方に関する研究-就学支援シートの活用に関して-
Project/Area Number |
19791767
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Research Institution | Ishikawa Prefectural Nursing University |
Principal Investigator |
子吉 知恵美 Ishikawa Prefectural Nursing University, 地域・在宅・精神看護学, 助教 (50363784)
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Keywords | 発達障害 / 乳幼児健診 / 継続支援 / 就学支援シート / 5歳児健診 / 早期発見 / 早期支援 |
Research Abstract |
乳幼児健診後、保育所・幼椎園、さらに学校へと支援が継続しにくい現状から、就学支援シートをはじめとした継続支援のためのツールについて検討した。 19年度に、東京都全域において、教育委員会就学支援担当者と母子保健担当保健師に調査を実施した。その結果、就学支援シートは、教育委員会ではすすめられているが、保健師においては就学支援シートについて認識がない現状が明らかになった。 また教育委員会において、就学支援シート活用に関しては、教育経験年数が影響していることが示唆された。 その後、保健師側における継続支援のためのツールとして、全国各地で近年すすめられている5歳児健診に着目した。 5歳児健診を実施している長野県駒ヶ根市において、5歳児健診を受診後、就学した1年~2年生の全保護者697名に、振り返りによる質問紙調査を実施した。 この調査においては、5歳児健診を実施後、医療機関を受診することになったというはっきりと目に見えた形で支援に結びついたケースについては、保護者の健診満足度も高かった。しかし、保育所・幼稚園への巡回相談については、保護者に見える形での支援でないためか明らかな結果は得られなかった。また、健診で保健師から子どもの発達障害を指摘されたが、なかなか受け入れられず、保育士や幼稚園教諭から安易な励ましの言葉をかけられ、支援に結びつかなかったケースが数名認あられた。このことから、支援機関である、児童ディサービス「つくし園」で支援を受けることになった1ケースに対し、どうして支援に結びついたか面接調査を実施した。この内容に関しては、面接にご協力頂いた保護者の意向もあり、子どもの発達障害を受け入れるまでの過程をまとめ出版の運びとなった。面接調査結果からは、専門職による共通認識の必要性と継続支援の重要性がらかになった。今後、「つくし園」に支援がつがったケースにし、調査をし、継続支援のための支援システム構築め実証的研究をすすめたいと考える。
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Research Products
(3 results)