2007 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト・トロフォブラスト幹(TS)細胞を用いた胎盤分化過程における分子機構の解明
Project/Area Number |
19890024
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
齋藤 昌利 Tohoku University, 病院, 医員 (00451584)
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Keywords | 胎盤幹細胞 / 再生医療 / 胎盤分化 / 胎盤発生 |
Research Abstract |
【具体的内容】 本年度はヒトTS細胞の分離法とその特性についての解析を行った。 1)初期胎盤絨毛組織より酵素処理および濃度勾配法を用いて栄養膜細胞を分離した後、Hoechst染色しFACSで約1%に存在するSP (side population)細胞を分離した。 2)この細胞群はFACSおよび免疫染色で表面抗原マーカーCD44,CD54陽性、CD45,CD29弱陽性、CD31,AC133陰性でTS細胞の特性を示した。 3)RT-PCR法にて、マウスTS細胞と比較し、TS細胞特異的発現のみられる(EOMES, CDX2)の発現が著しく亢進していることが判明した。 【意義】 今後生殖医療、再生医療への新たな技術開発や胎盤蛋白、酵素の精製、分離や薬剤の胎盤への影響など幅広く正確な情報を提供でき、トランスレーショナル、リサーチの基盤へと発展させることが可能である所に本研究の意義がある。 【重要性】 ヒトTS細胞は、ヒト胎盤の発生、機能に関する研究に必須で極めて重要である。
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Research Products
(2 results)