2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19GS0101
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松井 彰彦 The University of Tokyo, 大学院・経済学研究科, 教授 (30272165)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川越 敏司 公立はこだて未来大学, システム情報科学部・複雑系科学科, 准教授 (80272277)
澤田 康幸 東京大学, 大学院・経済学研究科, 准教授 (40322078)
福島 智 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (50285079)
両角 良子 富山大学, 経済学部, 准教授 (50432117)
山下 麻衣 京都産業大学, 経営学部, 准教授 (90387994)
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Keywords | ゲーム理論 / ディスアビリティ / インペアメント / 障害者政策 / 比較制度分析 / 障害学 / バリアフリー |
Research Abstract |
障害者施策・運動の及ぼす社会・経済的影響、障害者施策と諸制度に係る比較制度分析、法・社会・歴史と社会的障害との連関、の3つを共通テーマとし、制度分析、事例・実験分析、計量分析、歴史分析、理論分析の5つの研究グループを有機的に連関させながら研究を進めた。6回にわたる定例研究会を行い、具体的な研究成果を共有した。また、社会への研究の成果の発信の場として2度に渡る公開講座を開催した。研究を遂行するために、長瀬修特任准教授、倉本智明特任講師の他、特任研究員として、川島聡、臼井久美子、瀬山紀子、河村真知子、西倉実季、坂原樹麗、佐藤崇を昨年度に引き続き雇用した。 各グループの研究実績は以下のとおりである。 ・制度分析グループ:障害者に係る法・経済・社会のシステムを国際的に比較分析した。とくに、「障害者の権利条約」および「欠格条項」の分析を進めた。 ・事例・実験分析グループ:個別事例・国内外の事例を収集・整理・分析するとともに、社会実験の難しい制度変更の影響などのトピックについては、経済学実験を実施して研究を行った。 ・計量分析グループ:他グループの応援も得て、日本で障害者団体向けに統計調査を行うに際しパイロット調査を実施した。パイロット調査を通して得られた提言・意見を参考にして本調査向けに調査票の作成を行った。また国内調査では障害者のカテゴリーから外れる、長期疾病者向けの経済調査のアンケート調査を実施した。慢性骨髄性白血病の患者600件の調査票を配布・回収した。 ・歴史分析グループ:障害者施策の変遷、障害問題の変化などを歴史的に追跡した。 ・理論分析グループ:障害と経済社会との連関を総合的に扱うための理論構築、帰納論的ゲーム理論、表象システムの理論およびサーチ理論の構築・研究を行った。また、障害の社会モデルと経済モデルとを繋ぐ仕組みを模索した。
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Research Products
(27 results)