2011 Fiscal Year Annual Research Report
目録学の構築と古典学-天皇家・公家文庫の実態復原と伝統的知識体系の解明-
Project/Area Number |
19GS0102
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
田島 公 東京大学, 史料編纂所, 教授 (80292796)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾上 陽介 東京大学, 史料編纂所, 准教授 (00242157)
遠藤 基郎 東京大学, 史料編纂所, 准教授 (40251475)
藤井 譲治 京都大学, 文学研究科, 教授 (40093306)
本郷 真紹 立命館大学, 文学部, 教授 (70202306)
渡辺 晃宏 奈良文化財研究所, 都城発掘調査部, 史料研究室長 (30212319)
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Keywords | 日本目録学 / 日本古典学 / 禁裏文庫 / 公家文庫 / 伝統的知識体系 / 西尾市岩瀬文庫 / 柳原家本 / 九条家本 |
Research Abstract |
(1)禁裏・公家文庫収蔵史料のデジタル画像の作成・集積を行い(5年間累計約107万8千コマ)、東南院文書と近衛家記録十五函文書の高精細デジタル撮影を完了した。 内訳宮内庁書陵部蔵壬生本(45499コマ)・続群書類従本(41651コマ)、京都御所東山御文庫本(20996コマ)・同別置本(249コマ)、陽明文庫蔵近衛家記録十五函文書等(3116コマ)・京都国立博物館蔵延喜式(1730コマ)、宮内庁正倉院事務所蔵東南院文書(382コマ)【単年度合計113623コマ】 (2)東山御文庫本・伏見宮本のデジタル画像内容目録の入力(約11700件)と東山御文庫本69函分約103800件の校正を行い、史料編纂所閲覧室でのHiCAT Plusを利用した閲覧・検索システムでの公開準備を進め宮内庁書陵部と東京大学史料編纂所との間で公開に関する覚書を締結した。 (3)古典学の研究補助ツールとして以下の2件のデータベースを公開した。 (1)「木簡人名データベース」を奈良文化財研究所のHP上で公開。 (2)8世紀~12世紀までの間に日本に将来された漢籍を網羅した『日本、中国・朝鮮対外交流史年表大宝元年~文治元年[増補改訂版]』を刊行。 (4)禁裏・公家文庫の文庫史・蔵書目録等目録学的研究、同文庫収蔵古典籍に関する紹介や翻刻を行った。 (1)柳原家本・九条家本・近衛家記録十五函文書の目録を公開した。 (2)尊経閣文庫蔵『無題号記録』(後三条天皇撰『院御書』の一部)、源有仁撰『春玉秘抄』の解題を公刊し、明治大学図書館蔵『除秘鈔』が学界未紹介の『院御書』の除目部分であることを発見した。 (5)市民向け学術講演会として陽明文庫講座(5回)、岩瀬文庫特別連続講座(5回)、金鶏会講座(10回)、同公開シンポ(2日)を実施し、講演内容の一部を『史料から読み解く三河』として刊行した。 (6)研究成果を取り纏め、『禁裏・公家文庫研究』4輯と「最終年度研究報告書」を刊行した。
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Research Products
(41 results)