2019 Fiscal Year Final Research Report
フランス高等教育における日本語教育の現在及び日本思想研究への進学者に関する研究
Project/Area Number |
19H00046
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
1170:Education, sociology of education-related
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Research Institution | 文部科学省 |
Principal Investigator |
KIMOTO Mari 文部科学省, 教科書調査官
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Project Period (FY) |
2019
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Keywords | フランス / 日本語教育 / 高等教育 / 日本思想研究 |
Outline of Final Research Achievements |
本研究では、フランス高等教育における日本語教育の現在を調査するとともに、日本思想研究への進学者の問題関心・動向に関する分析を行うための予備的調査を行った。2019年12月に現地調査を行ったが、フランス全土のストライキ、その後の新型コロナウイルス感染(COVID-19)の世界的拡大により、結果として年度内のアンケート実施を断念せざるを得なかったが、少数ながら現地の教育関係者・学生との人的交流・意見交換を実現できたことで、今後の研究継続のための基礎づけや、問題設定の改善等を行うことができた。
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
フランスの日本語教育の現状について、学習者と教員双方の構成・背景を含め、実地調査・分析・追跡を行おうとする全体論的なアプローチは、わが国においてこれまで十分に展開されていない。フランス人学生・教員の情報だけでなく、日本人教員が現地採用される経緯を把握することは、両国の人的交流の実態を捉え直す上で意義のある調査となる。又、日本文化・思想研究へ進むフランス人学生の動機付け、問題関心についての調査も同様に明示的に扱われてこなかったテーマである。フランスの日本語教育現場で育まれる日本思想への関心・評価を分析することができれば、日仏の比較文化的考察に新たな視角を提示することができる。
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Free Research Field |
哲学 倫理学
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