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2019 Fiscal Year Annual Research Report

体液診断における進行性胃癌細胞特異的バイオマーカーmiRNAの探索と簡易検査法の構築

Research Project

Project/Area Number 19H00380

Principal Investigator

堀池 俊秀  金沢大学, 総合技術部, 技術職員

Project Period (FY) 2019
Keywords胃癌 / マイクロRNA / バイオマーカー
Outline of Annual Research Achievements

1. 研究目的
早期がんの発見のために、受診者はPET/CT、内視鏡や針を用いた組織生検(バイオプシー)による検査を受ける必要がある。病院の規模によっては全ての対象者に同等の検査を実施することは難しいため体液生検(リキッドバイオプシー)による低侵襲で簡便な診断精度の高い検査法の開発が急務である。
近年、国立がん研究センターは体液中に存在するマイクロRNA(miRNA)をがんのバイオマーカーとして利用できる可能性を見出し、リキッドバイオプシーの実用化に向けた研究を進めている。この検査方法の実現により、膨大な人の中から、早期がんを含むがんの疑いのある人を容易にスクリーニングする一次検診が可能になることが期待されている。本研究では、胃癌の早期診断のための新たなバイオマーカーとしての進行性胃癌特異的なmiRNAの候補を提示することを目的とした。
2. 研究方法・成果
我々は、in vitro実験系において、胃癌細胞株MKN45にTGF-β1を添加し、悪性化を誘導したのち、細胞からmiRNAを抽出した。そして、RNAの包括的な解析法であるマイクロアレイ解析により新規バイオマーカーの候補となるmiRNAの絞り込みを行なった。
その結果、比較のために用いたTGF-β1未処理のMKN45に比べ、TGF-β1添加で悪性化を誘導したMKN45では157種類のmiRNAの発現上昇と162種類の発現が減少したmiRNAを確認した。発現が上昇したmiRNAのうちの約30種類については、これまでに胃癌の悪性化を進行するといった報告がなく、これらのmiRNA種が新規の胃癌バイオマーカー候補となり得ると示唆された。
現在、これら候補のうち発現が上昇したmiRNAの機能を阻害する実験系の確立から、胃癌悪性化が抑制されるかについて検討を行う予定である。

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Published: 2021-01-27  

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