2019 Fiscal Year Comments on the Screening Results
道徳的行為者のロボット的構築による<道徳の起源と未来>に関する学際的探究
Project/Area Number |
19H00524
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Medium-sized Section 1:Philosophy, art, and related fields
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Research Institution | Chukyo University |
Principal Investigator |
長滝 祥司 中京大学, 国際学部, 教授 (40288436)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三浦 俊彦 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (10219587)
浅野 樹里 (加藤樹里) 金沢工業大学, 情報フロンティア学部, 講師 (10805401)
柴田 正良 金沢大学, 人間社会研究域, 客員研究員 (20201543)
金野 武司 金沢工業大学, 工学部, 准教授 (50537058)
柏端 達也 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (80263193)
大平 英樹 名古屋大学, 情報学研究科, 教授 (90221837)
橋本 敬 北陸先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (90313709)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Outline of Opinions Expressed in the Review Results |
本研究は、〈知的なロボットのような新たな存在を、道徳的行為者として受容できる社会を構想するための新たな道徳理論の主要テーゼとは何か〉という問題について、概念的探究と実証実験(人間とロボットとのインタラクション実験等)を通じて検証する。具体的には、①道徳の起源の解明、②ロボットが道徳的行為者性を獲得するために満たさなくてはならない諸条件の解明、③道徳的運のロボット的な解明、の三つの課題に取り組む。 ロボットと人間が共生する社会が実現しつつある現代において、既存の道徳理論の適用可能性を超え、道徳の起源に遡って、生死、善悪、生きる意味など、従来の人間の生存条件に基づく諸概念を根本的に問い直すことは、喫緊の課題である。本研究課題で実施する、哲学概念的な研究と実験研究との協働体制を通じて、これからの社会を根底で支える新たな道徳理論が提示されることが期待される。
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