2021 Fiscal Year Annual Research Report
Evolution for the Next Generation of East Asian Classical Studies through International Collaboration
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19H00528
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
齋藤 希史 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (80235077)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
道坂 昭廣 京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (20209795)
金沢 英之 北海道大学, 文学研究院, 教授 (00302828)
徳盛 誠 東京大学, 大学院総合文化研究科, 講師 (00272469)
田村 隆 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (70432896)
馬場 小百合 帝京大学, 文学部, 助教 (30823174)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 東アジア古典学 / 文字世界 / 書記表記 / 漢字文 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、漢字文の読み書きを軸として中国大陸・朝鮮半島・日本列島・インドシナ半島北部などに形成された「東アジア古典世界」について、文字による読み書きの世界が生成する局面もしくは境界すなわち「文字世界のフロンティア」に視点をおき、文字世界の構造と生成のメカニズムを明らかにする「東アジア古典学」をを国際協働によって推進し、また、次世代への継承のための研究拠点形成として、研究方法のセミナーやワークショップを継続的に開催し、関連文献やデータの整備を行なった。今年度は前年度に引き続き新型コロナウイルス感染症流行の影響を受け、それぞれが所属する大学でも対応に追われ、対面でのセミナーやワークショップ開催の方法の再考を余儀なくされたが、その中でも前年度に引き続き国内でのオンラインでの研究会を開催した他、海外大学でのセミナーもオンラインで開始し、①最新の成果を研究方法の実践へと結びつけるセミナーや次世代研究者の発表と討議を中心としたワークショップ等を総計4回開催、②それにもとづいた論文・著書の発刊、③日本の漢字文を学ぶための英語教材のドラフト作成の継続によって、困難な状況の中で研究の足固めを行なった。また、国際協働の一つとして以前は海外の大学に直接赴きセミナーを開催していたが、感染状況や入国規制により渡航が不可能であったため開催方法をオンラインに変更し、北京大学と台湾大学で総計4回の特別講義を開催した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究では国際協働とワークショップやセミナーの開催が研究遂行の中心的方法であったため、新型コロナウイルス感染症の流行を受け、海外への渡航を始め、国内外の大学でのセミナーやワークショップの開催の中止を余儀なくされていたが、オンライン開催を取り入れることで活動の再開を試みた。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染症の流行期間中においては、対面でのセミナーやワークショップの開催は控え、オンラインでの開催に切り替えている。社会全体がオンライン環境に慣れてきたこともあって、本年度からは実質的な研究活動を再開することができた。流行の収束が見通せない状況ではあるが、オンラインによる研究交流の実質化を図る試みを継続すると同時に、収束後の新しい生活様式の中での本格的な活動再開に向けて準備を進める。
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Research Products
(20 results)