2020 Fiscal Year Annual Research Report
Maritime Networks, Islands, and Political Powers in Premodern Europe
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19H00546
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
小澤 実 立教大学, 文学部, 教授 (90467259)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鶴島 博和 熊本大学, 大学院教育学研究科, 名誉教授 (20188642)
村田 光司 名古屋大学, 高等研究院(文), 特任助教 (20793558)
四日市 康博 立教大学, 文学部, 准教授 (40404082)
松本 涼 福井県立大学, 学術教養センター, 准教授 (40733150)
宮野 裕 岐阜聖徳学園大学, 教育学部, 教授 (50312327)
橋本 雄 北海道大学, 文学研究院, 教授 (50416559)
藤井 真生 静岡大学, 人文社会科学部, 教授 (70531755)
佐藤 公美 甲南大学, 文学部, 教授 (80644278)
菊地 重仁 青山学院大学, 文学部, 准教授 (80712562)
長谷川 敬 慶應義塾大学, 文学部(三田), 准教授 (90781055)
諫早 庸一 北海道大学, スラブ・ユーラシア研究センター, 助教 (90831397)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 中世 / 前近代ヨーロッパ / ユーラシア / 海域 / グローバルヒストリー / 船舶 / 島嶼 / 環境史 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度はコロナのため、代表者・分担者・協力者ともに、個人で研究目的を遂行するとともに、オンラインを活用し情報交換ならび知識の共有を図った。とりわけ、毎月開催した「海域ヨーロッパ研究会」では、科研メンバーに加え、海域史を進めている外部の研究者も招聘して議論を深めた。 代表者・分担者・協力者の報告は多岐にわたるが、特筆すべきは、第70回日本西洋史学会大会において企画された小シンポジウム「中世北ヨーロッパにおける海域ネットワーク、島嶼、政治権力(Maritime Networks, Islands, and Political Powers in Medieval Northern Europe)」(2020年12月5日)である。科研の中間成果報告として行われた本シンポでは、4つの報告がなされた。菊地重仁「海域ネットワークの中のカロリング帝国」、ピョー トル・ステファノーヴィチ「バルト海からカスピ海・黒海へといたるルート上のスカンディナヴィア人:ルーシの出現(9-11 世紀)」、松本涼「北大西洋をこえる権力:13 世紀前半におけるアイスランド人とノルウェー商人との紛争から―」、 ルイス・シキング「中世後期の英仏海峡、北海、バルト海における島嶼、権力、海賊(の誕生)」の個別報告に対し、アルプス史と日本史を専門とする2名からコメントがなされた。このシンポジウムは本科研費の今後を規定する方向づけを行なった。 海外渡航が困難な中、分担者の松本はアイスランド大学に2ヶ月滞在し、自身の研究を進展させるとともに、現地研究者とコンタクトをとり、科研への協力も含めて関係を深めた。加えて、代表者他はオンラインによる国際会議や研究集会への参加を図るとともに、『論点・西洋史学』などに本科研での視点を反映した研究を寄稿し、学界における海域視点の共有を進展させた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2019年度に予想以上に海外研究者との共同が進展したが、コロナにより来日渡航ともに困難となったため、本科研の大きな目的である国際共同研究が十分に進展していない。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナが継続する限り国内並びに国境往来の困難さは解消されないため、従来以上にオンラインを用いた研究体制の再構築を行う必要がある。
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Research Products
(31 results)