2019 Fiscal Year Annual Research Report
Compatibility and Incompatibility of Capitalism and Democracy
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19H00579
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
田村 哲樹 名古屋大学, 法学研究科, 教授 (30313985)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
千葉 眞 国際基督教大学, 教養学部, 特任教授 (10171943)
杉田 敦 法政大学, 法学部, 教授 (30154470)
齋藤 純一 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (60205648)
山崎 望 駒澤大学, 法学部, 教授 (90459016)
加藤 雅俊 立命館大学, 産業社会学部, 准教授 (10543514)
藤田 菜々子 名古屋市立大学, 大学院経済学研究科, 教授 (20438196)
武田 宏子 名古屋大学, 法学研究科, 教授 (20622814)
森川 輝一 京都大学, 法学研究科, 教授 (40340286)
五野井 郁夫 高千穂大学, 経営学部, 教授 (50586310)
乙部 延剛 大阪大学, 法学研究科, 准教授 (50713476)
吉田 徹 北海道大学, 法学研究科, 教授 (60431300)
中田 瑞穂 明治学院大学, 国際学部, 教授 (70386506)
高橋 良輔 青山学院大学, 地球社会共生学部, 教授 (70457456)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 資本主義と民主主義 / 自由民主主義 / 熟議民主主義 / 民主主義理論 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度である本年度は、まず8月に名古屋大学で2日間にわたってキックオフ研究会を開催し、研究代表者の田村が本研究課題の基本的な構想と今後のプランについて説明するとともに、「自由民主主義の再検討」をテーマとしてゲスト・スピーカーを含めた課題提起を聞き討論することで、研究メンバーの間で問題関心および今後の研究の進め方について共有を図った。 その後、本研究のテーマをめぐる基本的認識の共有をさらに深め、このテーマへの接近方法を検討するために、ゲスト・スピーカーを招聘しての研究会を12月と1月に開催した。12月には、板橋拓己氏(成蹊大学)による「ミュラー『試される民主主義(上)(下)』について」および網谷龍介氏(津田塾大学)による「戦後デモクラシーの青写真・現実・『モデル』――政治学による紋切型の創出について」というテーマでの報告を基に議論を行った。1月には、松尾隆佑氏の『ポスト政治の政治理論』についての合評会形式の研究会を開催し、ゲスト・スピーカーの内田智氏(早稲田大学)と早川誠氏(立正大学)による報告をもとに議論を行った。 田村は、2019年9月に開催されたEuropean Consortium for Political Research (ECPR) の年次研究大会(ポーランド・ヴロツワフ)に参加し、Selen Ercan (キャンベラ大学)、Nicole Curato (キャンベラ大学)、Rikki Dean (ゲーテ大学)、Andrea Felichetti (当時ルーヴェン・カトリック大学)など、特に熟議民主主義と民主主義的改革に関心を持つ研究者と意見交換を行った。その結果として、2020年度中に、学術誌Journal of Deliberative Democracyへの寄稿、および2020年度ECPR年次大会の分科会での司会(と報告)担当が予定されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は、本研究の研究組織が政治理論研究者を中心としつつも、比較政治学や国際政治学など多様な分野の研究者から成ることを踏まえ、問題意識や課題への接近方法をメンバーの間で共有することに重点を置くことにしていた。そのために、キックオフの研究会やゲスト・スピーカーを招聘しての研究会を開催したが、こうした活動を通じて次年度以降の研究の方向性が、かなりの程度明確になったと思われる。研究分担者は、こうした問題意識等の共有をベースにして研究を進めることができたと考えている。 また、ECPRの常設グループの一つである「Democratic Innovations」に集う研究者たちと交流を深めることができたことも収穫である。このグループには、研究代表者がこれまで交流してきた研究者を含め、自由民主主義体制のより民主主義的な改革に関心を持つ、ヨーロッパやオーストラリアの中堅・若手の研究者たちが多数集っており、本研究の今後の展開のための重要な手がかりとなると考えられる。 以上のことから、本研究課題は、おおむね順調に進展していると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、引き続き研究分担者や関連した研究を行っている研究者による報告と議論を通じて、問題関心と研究課題への接近方法の共有を図る。特に、次年度は、マルクス主義的な資本主義国家論・政治理論についての理解を深めることを計画している。 また、研究成果は、日本語及び外国語(英語)での公表を目指していく。日本の学会での発表や分科会等の企画のほか、海外学会等での分科会の企画や、海外学術出版社の書籍や学術雑誌での研究成果の公表も目指す。
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Research Products
(31 results)
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[Book] 政治学2020
Author(s)
田村哲樹・近藤康史・堀江孝司
Total Pages
403
Publisher
勁草書房
ISBN
978-4326302833
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