2020 Fiscal Year Annual Research Report
Constructing a Realtime Income and Consumption of Household data using Private Finance Management App
Project/Area Number |
19H00591
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
宇南山 卓 京都大学, 経済研究所, 教授 (20348840)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 悠太 一橋大学, 経済研究所, 講師 (10835747)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 家計簿アプリ / 家計行動 / 消費 |
Outline of Annual Research Achievements |
本課題の目的は、民間企業が提供しているアカウントアグリゲーションサービスによる自動家計簿作成サービス(以下、「家計簿アプリ」とよぶ)のデータを入手し、新たな家計収支に関わるデータの収集をすることである。そのために、家計簿アプリサービスを提供する民間会社と協力して、銀行口座の出入金やクレジットカードの利用情報を自動的に収集するシステムと、世帯属性等を調査する独自に開 発したアンケートシステムを接合した調査システムの構築を進めてきた。2020年度は、海外研究協力者および協力民間企業と調整の上、システムの構築を進めた。調査の実施には、高度な個人情報を取り扱うことになるため、その法的・実務的課題についても検討を進めた。 研究代表者が2020年9月より大学を異動したため、調査の実施に関する実務手順を修正した上で、調査に関するプライバシーポリシーを制定し公開した。また、事務担当者を新たに雇用した。システム上では、家計収支等の個人データにはアクセスできない事務担当専用のアカウントを作成できる機能を追加し、個人情報の保護に努めた。 2020年11月には調査システムは完成し、12月に家計簿アプリのユーザーを中心とした調査参加者を募集し、調査を開始した。家計簿アプリを提供している企業の協力もあり、一定の調査参加者を獲得することができた。調査システムでは、毎月一回の定期調査を実施しており、2020年度中に3回の調査を継続している。 構築したデータを用いた分析について、研究計画時点ではノースウエスタン大学、ミシガン大学等を訪問する予定であったが、2020年度においてもコロナウイルス感染拡大が止まらなかったため、オンライン等を通じて共同研究を進めている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
調査を実施するシステムの開発を終え、調査が開始できている。定期的調査も実施できており、調査参加者の脱落もなく、データの蓄積が進んでいる。
|
Strategy for Future Research Activity |
2021年度以降は、調査の継続と、対象者のさらなる募集を進める。システムへの負荷を考慮しながら、調査参加者を徐々に増加させる予定である。また、蓄積されたデータについても、分析を開始する。
|
Research Products
(4 results)