2019 Fiscal Year Annual Research Report
Reconstruction of the biodiversity base of parasitoid wasps utilizing next-generation technologies and natural history heritage
Project/Area Number |
19H00942
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
前藤 薫 神戸大学, 農学研究科, 教授 (80346238)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三浦 一芸 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 西日本農業研究センター, グループ長 (10355133)
中谷 至伸 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農業環境変動研究センター, 上級研究員 (30354088)
寺田 賢治 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(理工学域), 教授 (40274261)
大原 昌宏 北海道大学, 総合博物館, 教授 (50221833)
渡辺 恭平 神奈川県立生命の星・地球博物館, 企画情報部, 学芸員 (70710474)
井手 竜也 独立行政法人国立科学博物館, 動物研究部, 研究員 (80724038)
松本 吏樹郎 地方独立行政法人大阪市博物館機構(大阪市立美術館、大阪市立自然史博物館、大阪市立東洋陶磁美術館、大阪, 大阪市立自然史博物館, 主任学芸員 (90321918)
小西 和彦 愛媛大学, ミュージアム, 教授 (90414747)
三田 敏治 九州大学, 農学研究院, 助教 (90581851)
松尾 和典 九州大学, 比較社会文化研究院, 助教 (90741281)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 寄生バチ / 自然史財 / 分類 |
Outline of Annual Research Achievements |
寄生蜂コレクションのデータベース化に向けて、北海道大学総合博物館、国立科学博物館、農業環境変動研究センター、神奈川県立博物館、大阪市立自然史博物館、愛媛大学ミュージアム、九州大学博物館等に収蔵されているクロバチ上科、タマバチ上科、コバチ上科、ヒメバチ上科、ヤセバチ上科等のタイプ標本や同定参照標本の整理を行い、コバチ上科の約15,000個体およびヒメバチ科の約400個体については入力データを整備した。ヒメバチ科の約40種80個体についてはバーコード領域のシークエンスを行い、配列情報と紐付いた同定標本を整備した。また、追加のDNA試料を得るために、北海道、長野、沖縄など国内各地で野外採集調査を行った。 ベトナム北部のクックフォン国立公園等で野外調査を実施し、ベトナム国立自然史博物館と九州大学大学院農学研究院の間で共同研究契約を取り交わした。また、アメリカ国立自然史博物館、ロシア科学アカデミー動物学研究所、ウクライナ国立科学アカデミーシュマルハウゼン動物学研究所等で寄生蜂類の標本調査を進めた。 日本産のセダカヤセバチ科Pristaulacus属、コマユバチ科コマユバチ亜科、ヒメバチ科のアリヤドリバチ亜科、Banchini族、Pimpla属、Pyracmon属、Xanthocampoplex属、Fugatrix亜属など、オナガコバチ科Torymus属、コガネコバチ科Spalangia属について、分類学的再検討の結果を論文発表した。また、日本産の寄生蜂全種目録を出版した。 コマユバチ科寄生蜂を検討対象として前翅翅脈の画像抽出を試み、主要な翅脈結節点の読み取りに成功した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
国内における標本調査と同定標本の整備、問題群の分類学的再検討、海外における野外調査と標本調査、形態形質の自動識別技術の開発など、ほぼ計画通りに進んでいる。ただし、アジア地域のサムライコマユバチ亜科寄生蜂を解明するためにカナダ昆虫コレクションから専門家を招聘したが、急な疾病のために来日できなくなり、来年度以降に再招聘することとした。
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Strategy for Future Research Activity |
ほぼ当初計画にそって進める。ただし、今年度はコロナ肺炎の流行により相互訪問による標本調査が困難になる恐れがあるので、各機関が所蔵する標本の整理、データ整備を行うとともに、DNAバーコーディングを進めるための試料を各機関の周辺ほ場において集中的に収集する。さらに今後も、海外を含めた出張抑制が続く場合には、研究期間の延長を検討したい。
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Research Products
(50 results)
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[Journal Article] A golden age for ectoparasitoids of Embiodea: Cretaceous Sclerogibbidae (Hymenoptera, Chrysidoidea) from Kachin (Myanmar), Charentes (France) and Choshi (Japan) ambers2020
Author(s)
Perkovsky, E.E., Martynova E.V., Mita, T., Olmi, M., Zheng, Y., Muller, P., Zhang, Q., Gantier, F. & Perrichot, V.
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Journal Title
Gondwana Research, in press
Volume: -
Pages: -
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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