2022 Fiscal Year Annual Research Report
Qualitative changes in skeletal muscle with sarcopenia: mechanisms and effective countermeasure
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19H01085
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
石井 直方 東京大学, 大学院総合文化研究科, 特任研究員 (20151326)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中里 浩一 日本体育大学, 保健医療学部, 教授 (00307993)
佐々木 一茂 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (00451849)
小笠原 理紀 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 主任研究員 (10634602)
田村 優樹 日本体育大学, 体育学部, 准教授 (20794978)
越智 英輔 法政大学, 生命科学部, 准教授 (90468778)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 加齢 / 筋萎縮 / 筋肥大 / 神経筋接合部 / レジスタンス運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
それぞれの共同研究者の実績は下記のとおりである。(1)加齢に伴い発現量の低下するUnc45bについて,若齢マウスの骨格筋において発現量を抑制し,筋力・筋量の経時変化について検討したところ,まず筋力のみ低下し,遅れて筋量が低下した.また,老齢マウスにおいてUnc45bを過剰発現させたところ,筋力・筋量ともに改善が認められた.(2)加齢で発現量が上昇する遺伝子である2810030D12rikの生理機能を検討した。当該遺伝子の過剰発現は、腓腹筋の湿重量を10.6%増加させた。また、骨格筋の量を正に制御する情報伝達経路であるmTORC1経路は、当該遺伝子の過剰発現によって活性化することが明らかとなった。よって、加齢による当該遺伝子の発現上昇は、老化に伴う筋萎縮に対して保護的に作用する可能性が示唆された。(3)げっ歯類において共焦点顕微鏡を用いた神経筋接合部(NMJ)の形態評価系および神経と筋の電気刺激での力発揮の比率を用いた伝達率機能評価系を立ち上げた。その結果、NMJの神経と神経終板の重なりの面積が加齢に伴って低下し、その面積の低下はNMJの伝達率の低下と比例した。NMJの脱落は加齢に伴って速筋において中心的に発生していた。さらに筋肥大を伴わない程度の極めて低負荷の有酸素運動によって加齢に伴うNMJ形態、機能および脱落といった変化は抑制されることを見出した。(4)定期的にレジスタンス運動を行っている中高齢者33名を対象とした研究から、下肢の細胞外液比(筋の質の指標)はおよそ60歳を境に顕著に増大する傾向がある一方で、脚伸展筋力の加齢変化は比較的緩やかであることが分かった。また、細胞外液比と脚伸展筋力の間に有意な相関関係が認められなかったことから、中高齢者が実施するレジスタンス運動は筋の質よりも量の維持に役立っている可能性が示唆された。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(21 results)