2020 Fiscal Year Annual Research Report
あらゆる高機能暗号方式の相互変換を可能にするアジャイルクリプト技術
Project/Area Number |
19H01109
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
Attrapadung Nuttapong 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 研究チーム長 (40515300)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
縫田 光司 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 准教授 (20435762)
照屋 唯紀 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 主任研究員 (20636972)
花岡 悟一郎 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 研究チーム長 (30415731)
坂井 祐介 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 研究員 (40750659)
松田 隆宏 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 主任研究員 (60709492)
山田 翔太 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 主任研究員 (70750834)
村上 隆夫 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 主任研究員 (80587981)
Schuldt Jacob 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 主任研究員 (80750893)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 暗号理論 / 情報セキュリティ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、複数の任意の高機能暗号方式における暗号文変換および方式の組み合わせ変換が可能とする「アジャイルクリプト技術」の実現を目指す。今年度の代表的な成果は以下である。 - 関数暗号という、暗号化の際にアクセスコントロールを指定可能な暗号技術に関して、組み合わせ変換によるアクセスコントロール機能の拡張を取り組んでいる。昨年度本グループの成果(Eurocrypt2019)をベースに安全性及び効率性の向上に成功し、成果は国際会議Asiacrypt 2020に2本、TCCに1本の論文が採択された。 - 秘匿計算という、情報を秘匿したままデータ解析ができる技術に関して、秘密分散と準同型暗号の組み合わせ変換フレームワークを提案し、効率的な秘匿計算プロトコルが得られ、成果は国際会議Indocrypt2020で発表した。また、秘密分散の変換技術を応用し、プライバシー保護可能な機械学習プロトコルを提案し、成果は国際論文誌IEICE Transactions on Fundamentals of Electronics, Communications and Computer Sciencesで発表した。 - 高機能暗号に関する成果は、Private Information Retrieval技術について高機能化変換を提案し、成果は国際会議ESORICS2020に採録された。その他に集約署名方式の効率的な構成(国際会議Provsec2020)や、IDベース暗号方式の異なる匿名性の安全性の等価性の確立 (国際会議ESORICS2020)の成果が得られた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
アジャイルクリプト技術について成果を複数得られたため、おおむね順調に進展していると自己評価する。具体的に、進行状況は主に以下述べられる。 - 安全性と効率性を向上させた関数暗号の組み合わせ変換フレームワーク(Asiacrypt2020)の成果は、個別暗号方式間の組み合わせ変換のため想定していたアジリティレベルの変換を達成できた。また、この成果は汎用的な変換なのため、非常に高いユニバーサリティレベルを達成している。 - 秘匿計算計算の変換プロトコル(Indocrypt 2020)に関する成果は、異なる暗号技術(秘密分散、準同型暗号)の変換のため、高いアジリティレベルの変換を達成できた。
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Strategy for Future Research Activity |
今度は、これまで得られた様々な個別暗号技術の成果をベースに、新たなフレームワークや効率の改良の提案を目指す。得られた成果は、権威ある国際会議や国際論文誌での発表を目指す。特に本年度は以下のサブ研究課題を重点的に研究を行う。
[プライバシ情報の保護技術のアジャイルクリプト] 本研究でこれまで確立した秘密計算フレームワーク(ACISP19等)に基づき、より高いアジリティレベルの変換や、より高機能・高効率・高安全な方式の実現を目指す。また、差分プライバシ技術に関するフレームワークの確立を行う。 [関数暗号のアジャイルクリプト] 本研究でこれまで確立した関数暗号フレームワーク(Eurocrypt’19, Asiacrypt’20等)に基づき、より高いアジリティレベルの変換の実現を目指す。特に、機能性の拡大のため拡張フレームワークや、効率の良い改良方式の変換を設計する。 [準同型暗号のアジャイルクリプト]本研究で得られた準同型暗号フレームワーク(AsiaCCS’18等)の成果に基づき、より高機能・高効率・高安全な方式の実現を目指す。また、そのほかに、アジャイルクリプトの基盤理論の確立や汎用的融合アジャイルクリプトに関するサブ課題も上記のサブ課題と関連があるため、引き続き研究を行う。
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Research Products
(8 results)