2021 Fiscal Year Annual Research Report
Physical Agent Research Preventing Social Isolation in Elderly People
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19H01112
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
田中 文英 筑波大学, システム情報系, 准教授 (50512787)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上出 寛子 名古屋大学, 未来社会創造機構, 特任准教授 (90585960)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 物理エージェント |
Outline of Annual Research Achievements |
交付申請時の計画に記したように、コロナ禍による影響を受けて今年度から計画を微修正し、要素技術開発側面を当初計画より拡張・強化している。特に今年度は安心マテリアル研究が大きく進展し、孤立抑制の物理エージェントが有すべき一つの重要な機能として安心感を提示しうるマテリアル、具体的には温度応答性ゲルを用いた柔らかさ可変の外装素材による物理エージェントを開発し、ユーザ実験によってその効果を検証した。この成果はソフトロボティクス分野の最主要国際会議であるRoboSoftにフルペーパーが採択され発表した。 当初計画より中心的な課題である社会的仲介エージェントの設計指針については、前年度に得られた高齢者サイドのみならず対話相手サイドをふまえたエージェントのふるまいに対する開発研究・調査研究が行われ、共に実験が完了し結果データが得られている。このうち調査研究結果の分析は一部で追加調査が必要であり、翌年度へ繰り越すこととなったがその後無事完了している。研究協力者・シニアコミュニティ活動もコロナ禍の制約を受けながらもオンライン・一部対面開催を行い、継続した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究実績の概要に記載の通り、交付申請時の計画に沿っておおむね順調に進展した。安心マテリアル研究においては予定を超える速度で進展し、成果発表まで行った。社会的仲介エージェントの設計指針の中で伝え方研究の部分が一部翌年度へ持ち越しとなったが、その後無事終了し、総じておおむね順調に進展しているものと思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度も引き続き要素技術開発を新たに拡充して進める。当初研究計画中の最大目標である社会的仲介エージェントの設計指針については残すところ伝え方研究のみで順調に進展しており、その部分の調査研究結果の分析をもってまとめあげフェーズに入る予定である。研究計画の終盤に向けて社会的仲介エージェントの応用事例を示す上でもこれまでのエージェント形態に留まらない新たな形態を示しつつ本研究成果の適用可能性を示していきたく考えている。
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Research Products
(3 results)