2020 Fiscal Year Annual Research Report
ロシア・アヴァンギャルドにおける文化現象としての音
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19H01210
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
八木 君人 早稲田大学, 文学学術院, 准教授 (50453999)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 愉 早稲田大学, 坪内博士記念演劇博物館, 助手 (00816556)
大石 雅彦 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (10160417)
安達 大輔 北海道大学, スラブ・ユーラシア研究センター, 准教授 (70751121)
梅津 紀雄 工学院大学, 工学部, 講師 (20323462)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ロシア・アヴァンギャルド / 音響文化 / 録音技術 / 電子楽器 / 電子音楽 |
Outline of Annual Research Achievements |
*本実績報告書は、2020年度の補助金を2021年度へ「繰越」、さらに2022年度へ「事故繰越」をおこなった上で、2023年5月に著していることを記しておく。 新型コロナウィルス感染拡大の影響により昨年度末(2020年3月)に予定していたロシアでの調査を行えず、2020年度もまた出張不可能であったため、現地での調査を実施することができなかった。同時に、最終年度(2021年度)に東京での開催を計画していた1920-30年代の草創期のロシアの電子楽器の展覧会に関して、モスクワで予定していた準備・打合せも行うことができなかった。 現地調査ができないため、課題遂行のための研究は、畢竟、国内にいながら手に入れられる資料の収集・読解にあてられることになった。国外の研究者は言うまでもなく、概して対面で人と会うことが制限されたため、それぞれの研究活動の報告はweb会議などを用いて行った。 2021年度も同様、新型コロナウィルス感染拡大による厳しい行動制限が課せられたため、その推移を見ながら展覧会開催の可能性を探っていた。一方、状況が好転しないことを踏まえ、本研究課題に関連する最重要の先行研究であるアンドレイ・スミルノフ『失われた音を求めて』(Garage, 2020)の邦訳を出版すべく、研究代表者の八木君人と分担者の伊藤愉とで翻訳を行った。2021年末辺りから新型コロナウィルス感染拡大による行動制限が緩和される兆しを見せはじめたが、2022年2月24日にロシア政府によるウクライナ侵攻が発生したため、展覧会の実施はきわめて難しい状況に陥った。 2022年8月には、一向に止む気配のない戦争状況を踏まえ、展覧会の開催を諦め、2023年3月に研究協力者であるヴァレリー・ゾロトゥヒンを招き国際カンファレンス「ソヴィエト・アヴァンギャルドと音響文化」(2023年3月21日、早稲田大学)を開催した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
上述したように、新型コロナウィルス感染拡大とロシア・ウクライナ戦争の影響により、当初の計画のほとんどは頓挫した。そのため、2019年度に補助金として交付された直接経費1,900,000円のうち720,000円強を返還した。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題に関連する最重要の先行研究であるアンドレイ・スミルノフ『失われた音を求めて』(Garage, 2020)の邦訳を出版する予定である。
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Research Products
(32 results)