2019 Fiscal Year Annual Research Report
産業史的視点による日本映画史の再構築:1970年代の構造的変革についての共同研究
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19H01226
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
谷川 建司 早稲田大学, 政治経済学術院, 客員教授 (10361289)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 順子 中部大学, 人文学部, 教授 (00414029)
小川 翔太 名古屋大学, 人文学研究科, 准教授 (00800351)
ワダ・マルシアーノ ミツヨ 京都大学, 文学研究科, 教授 (10796238)
須川 まり 追手門学院大学, 地域創造学部, 特任助教 (10814832)
近藤 和都 大東文化大学, 社会学部, 講師 (10830359)
西村 大志 広島大学, 教育学研究科, 准教授 (20341224)
板倉 史明 神戸大学, 国際文化学研究科, 准教授 (20415623)
長門 洋平 京都精華大学, ポピュラーカルチャー学部, 講師 (20632334)
木村 智哉 玉川大学, 芸術学部, 非常勤講師 (30636030)
久保 豊 早稲田大学, 坪内博士記念演劇博物館, 助教 (30822514)
木下 千花 京都大学, 人間・環境学研究科, 准教授 (60589612)
小川 佐和子 北海道大学, 文学研究院, 准教授 (90705435)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 映画史 / メディアミックス / 異業種参入 / ピンク映画 / スタジオ・システム |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度については、予定では六回の研究会を行って五名のインタビュイーから話を伺うというのが当初計画であったが、結果的には全体の集まりとしては計四回の研究会で、インタビュイーとしては岡田裕氏、宮島正弘氏、園井弘一氏の三名に留まった。当初は、もう一人、映画監督の大林宣彦氏と交渉をしていて、実際に二度ほど具体的な日程まで決めていたのだが、同氏の体調がすぐれないため延期となり、結果的にはこのインタビューについては第二年度に持ち越しとしていたものの、実現することなく、本年4月に逝去された。 ただし、第一回目の研究会の際に全体を六つの班に分けてそれぞれの班単位での活動も行っていくことを確認したこともあり、班単位での集まりも実際にいくつか行われたのと、メンバーの一人(研究協力者)の石橋佳枝さんが計画された、ハリウッド映画『二人の可愛い逃亡者』にエキストラ出演された、当時小学生だった方々数名へのインタビューというのも研究会全体としてではなく、個別の活動として実施している。これについては、インタビュイーの方たちの、大勢の前で話すのはちょっとできない、という意向を鑑みて石橋と研究会統括者である谷川のみとで行った。研究会での三名を含めて、それらのインタビューをテープ起こししたものは、第三年度が終了した時点で簡易製本の「インタビュー集」としてまとめ、メンバーに配布する予定であるが、すでに初年度に実施したインタビューのテープ起こし自体は完了しているため、早めに参照したいというメンバーからのリクエストがあった場合にはデータとして提供できる形に整えてある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
元々の研究計画では、関係者への聞き取りについては年に五名程度(三年間で十五名目標)としており、初年度の2019年度については3名(+番外編として上記のハリウッド映画にエキストラ出演された方数名)のみであり、2020年度についても前半は新型コロナ感染拡大の影響に依り研究会の開催が何回できるか現状では不透明であるが、あくまでも三年間(その後の成果をまとめるための第四年度も含めれば四年間)のトータルで考えているため、おおむね順調に進展しているということが出来る。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度については、既にインタビュイーの候補も3~4名おり、あとはいつ具体的に研究会を実施してインタビュイーにゲストとして来てもらうかの日程の調整をはかる段階にある。新型コロナ感染拡大の影響で、現状では春学期中に関してはあまりアクティヴに研究会を開催することはできないと考えているが夏季休業期間中や秋学期を中心に、一年間という単位で考えれば、2020年度の交付申請書類に記した年に四回の研究会開催(およびゲストのインタビュイーに対しての共同インタビューの実施)は予定通りに行えると考えている。
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Research Products
(13 results)