2022 Fiscal Year Annual Research Report
言語・メディア・文化を横断するアダプテーションの総合的研究
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19H01250
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
今野 喜和人 静岡大学, 人文社会科学部, 名誉教授 (70195915)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大薗 正彦 静岡大学, 人文社会科学部, 教授 (10294357)
安永 愛 静岡大学, 人文社会科学部, 教授 (10313917)
山内 功一郎 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (20313918)
ローベル 柊子 (田中柊子) 東洋大学, 経済学部, 准教授 (20635502)
田村 充正 静岡大学, 人文社会科学部, 名誉教授 (30262786)
南 富鎭 静岡大学, 人文社会科学部, 教授 (30362180)
渡邊 英理 大阪大学, 大学院人文学研究科(人文学専攻、芸術学専攻、日本学専攻), 教授 (50633567)
花方 寿行 静岡大学, 人文社会科学部, 教授 (70334951)
中村 ともえ 静岡大学, 教育学部, 准教授 (70580637)
RAUBER LAURENT 慶應義塾大学, 商学部(日吉), 訪問講師(招聘) (70768134)
桑島 道夫 静岡大学, 人文社会科学部, 教授 (80293588)
Corbeil Steve 聖心女子大学, 現代教養学部, 准教授 (80469147)
大原 志麻 静岡大学, 人文社会科学部, 教授 (80515411)
原田 伸一朗 静岡大学, 情報学部, 准教授 (90547944)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | アダプテーション / 翻訳翻案 / 比較文学文化 |
Outline of Annual Research Achievements |
かつて原作(オリジナル)の劣化したコピーとして低い地位が与えられがちであった「アダプテーション」(「翻案」「二次創作」など)は、文学、映画、演劇その他の媒体においてすぐれて現代的な創造行為として脚光を浴びつつある。そこにはグローバル化やIT革命によって言語、メディア、文化の境界が消失する「ポストメディア」とも呼ばれる時代背景があり、広義の「アダプテーション」が日常生活の中にも浸透して、内外での研究も盛んに行われている。しかし対象となる範囲があまりにも広いため、分析が欠けていたり、理論化が満足に行われていなかったりすることがままある。本研究はアダプテーションの諸相につい て、研究の領域と方法とをできる限り広範囲に捉え、理論的な考察と絡めつつ多角的・重層的に分析して総合的に把握することを目指して研究を進めた。 研究最終年度にあたる2022年度は、研究代表者および分担者が各自の研究対象について、これまでに進展した部分を報告し合い、全体を有機的な総合へと繋げることを目指して研究を進めた。新型コロナウィルス感染流行もある程度落ち着き、毎年の慣例となっていた外部講師の招聘は小説家の平野啓一郎氏に依頼し、一般向けの講演会と、研究会メンバーとの会議の二部に分かれて、小説の映画化等の問題についてアクチュアルな議論を行った。 年度末には最終報告書の形で、メンバーの論文を掲載した論集を電子出版することができた。言語テクストから言語テクストへのアダプテーションという文学プロパーの研究から、映画や演劇への翻案、さらにサブカルチャー(漫画、アニメ、ビデオゲーム、タロット等)におけるアダプテーションへと対象が広がり、最後に法律および言語学的な理論を提示している。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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