2022 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19H01313
|
Research Institution | National Museum of Japanese History |
Principal Investigator |
田中 大喜 国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 准教授 (70740637)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 典幸 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (10292799)
鈴木 康之 県立広島大学, 人間文化学部, 教授 (10733272)
井上 聡 東京大学, 史料編纂所, 准教授 (20302656)
貴田 潔 静岡大学, 人文社会科学部, 准教授 (30759064)
松田 睦彦 国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 准教授 (40554415)
神野 祐太 神奈川県立歴史博物館, 学芸部, 学芸員 (40757473)
村木 二郎 国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 准教授 (50321542)
渡邊 浩貴 神奈川県立歴史博物館, 学芸部, 学芸員 (60810900)
湯浅 治久 専修大学, 文学部, 教授 (70712701)
黒嶋 敏 東京大学, 史料編纂所, 准教授 (90323659)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 西遷・北遷 / 社会的権力化 / 地域総合調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、東国武士が西遷・北遷先の所領を支配するあり方を、12世紀末~13世紀前半以来日常的に交流してきた在来諸勢力との社会的合意にもとづき、東国武士が西遷・北遷先の所領に形成されていた地域社会を統合・編成するに至った現象と把握し直し、これを西遷・北遷東国武士の社会的権力化と捉え、その実態の究明を目的に掲げた。この目的にアプローチするため、本研究では東国武士・在来諸勢力双方が残した資料を広く収集して分析に努め、両者の社会的合意の内実を立体的に明らかにするという研究手法をとった。 本年度は、8月に小早川氏が西遷した安芸国沼田荘故地である広島県三原市での現地調査に向けた研究会を国立歴史民俗博物館で開催し、研究分担者・研究協力者全員で情報を共有した。そのうえで、9月~3月にかけて、宗教資料班・文献資料班・歴史地理班・考古班・民俗班ごとに現地調査を実施した。宗教資料班は沼田荘域の中世仏神像の調査、文献資料班は沼田荘域の近世~近代文書・近世絵図の調査、歴史地理班と民俗班は沼田荘域の水利灌漑調査と聞き取り調査、考古班は三太刀遺跡および草戸千軒遺跡の出土遺物の調査を、それぞれ実施した。 調査データは各班ごとにまとめて集約し、3月に国立歴史民俗博物館で開催した研究会で研究分担者・研究協力者全員で検討・共有した。この研究会では、資料調査データの組織的運用・公開体制の構築に向けた検討も行った。また、3月には三原市で「令和4年度沼田荘総合調査講演会」を開催し、今年度の現地調査成果を市民に向けて公表した。 なお、三原市での現地調査が予想以上に進展したため、越後国奥山荘故地である新潟県胎内市で行う予定だった現地調査は見送ることとした。
|
Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(11 results)