2020 Fiscal Year Annual Research Report
負債の動態をめぐる比較民族誌的研究:アジア・アフリカ・オセアニア農村社会を中心に
Project/Area Number |
19H01388
|
Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
佐久間 寛 明治大学, 政治経済学部, 准教授 (80726901)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 智香子 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (10274680)
酒井 隆史 大阪府立大学, 人間社会システム科学研究科, 教授 (20343410)
河野 正治 東京都立大学, 人文科学研究科, 准教授 (20802648)
松村 圭一郎 岡山大学, 社会文化科学研究科, 准教授 (40402747)
深田 淳太郎 三重大学, 人文学部, 准教授 (70643104)
箕曲 在弘 東洋大学, 社会学部, 准教授 (70648659)
生駒 美樹 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 研究員 (70838797)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 負債 / 民族誌 / 人類学 / 経済思想 / 社会思想 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は、8月26日・27日、3月2日・3日の2回、のべ4日間にわたって共同研究会を開催し、計8名の研究者が実地調査や文献調査に基づく報告を行った。また3月3日の研究会では、映像作品『ラ・デット/負債 ― 地獄の連鎖を断ち切るために』の共同鑑賞を実施し、リーマンショックから欧州債務危機にいたるマクロな経済問題を文化人類学的観点から検討した。新型コロナウィルス感染症の流行をふまえて海外渡航は断念し、また共同研究会はオンライン方式あるいはハイブリッド方式により実施した。 2021年度は、5月16日、8月10日、10月23日、3月28日の4回、のべ4日間にわたって研究会を開催し、計11名の研究者が報告をおこなった。またこれとは別に、11月6日には日本文化人類学会との共催により公開シンポジウム「人類学からみる現代世界の信用と負債―「人間の経済」に向けて」を開催し、本科研の代表者・研究分担者・研究協力者の4名が報告をおこなった。 以上の共同研究の成果は、各研究者が論文等のかたちで個別に公表したほか、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所のヴィジュアル誌『フィールドプラス』27号(2022年1月)の特集「デット―「負債/負目」研究の最前線」を通じて、ひろく社会へ発信した。また上記シンポジウムの成果論集の商業出版に向けて、登壇者による論文執筆、翻訳、座談会の収録といった準備を進めた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナウィルス感染症の流行にともない予定していた現地調査のおおくが遂行できなかった反面、これまでの研究成果のとりまとめや、成果発信(公開シンポジウムや雑誌特集など)に力を入れることができた。
|
Strategy for Future Research Activity |
感染症の流行状況や各地の治安情勢を慎重に判断しながら、海外における現地調査や文献収集を再開する。年2~3回共同研究会を開催し、メンバーの研究交流を促進する。公開シンポジウムの成果論集を年度内に出版する。
|
Research Products
(58 results)