2022 Fiscal Year Annual Research Report
Causes and Consequences of Election Timing: Comparative Analysis of Autocracies and Democracies
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19H01447
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Research Institution | Kochi University of Technology |
Principal Investigator |
矢内 勇生 高知工科大学, 経済・マネジメント学群, 准教授 (50580693)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東島 雅昌 東北大学, 情報科学研究科, 准教授 (10756349)
清水 直樹 高知県立大学, 文化学部, 准教授 (20508725)
鷲田 任邦 東洋大学, 法学部, 准教授 (50744893)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 選挙タイミング / 比較政治学 / 選挙 / 議会制と大統領制 / 民主制と独裁制 / 議会の解散 / 世論 / 選挙操作 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、選挙タイミングを決める要因とタイミング変更の帰結について、民主制だけでなく独裁制(権威主義体制)も対象にして分析する。民主制と独裁制の違いを超えた、選挙の実施時期が政治に及ぼす影響についての一般的な理解を深め、選挙タイミング変更を選挙操作の一手段と捉えることで、選挙不正研究の発展にも貢献することを目的とする。 最終年度にあたる2022年度は、選挙タイミングの変更が有権者の政治的な態度や意見に及ぼす影響を分析するためのサーベイ実験を複数回行った。その結果、タイミングの変更そのものが有権者の選挙自体に対する評価や政府の信頼性に与える影響は限定的であることが示された。その一方で、どのような状況下で選挙が実施されるかが選挙の正当性に関する有権者の意見に影響を与えており、「選挙をいつ実施するか」が、選挙結果だけでなく、政治体制の安定性にも影響を及ぼしうることが示唆された。 新型コロナウィルスと選挙タイミングの関係についても分析した。感染状況が悪い時期には有権者の優先事項が感染症対策になり、それが政府与党の支持率を下げる一方、感染状況が改善すると感染症対策に対する需要が低下するとともに、政府に対する支持が回復する傾向が確認された。そのため、感染状況が良い時期に選挙タイミングを合わせることができれば、政府与党にとって有利な選挙になる可能性が示唆された。 これまでの研究成果は複数の論文にまとめ、2022年度末時点で国際学術誌に投稿済みである。今後は、投稿済みの論文の修正要求に対応する。また、データセットを公開するための準備も整ったので、データ紹介論文の掲載が決定された時点で公開し、誰でも自由に利用可能にする予定である。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Remarks |
データ紹介論文の掲載決定後に公開します。
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Research Products
(7 results)