2021 Fiscal Year Annual Research Report
Theoretical and empirical study of field experiments that combines identification of causality and maximization of social welfare
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19H01480
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
依田 高典 京都大学, 経済学研究科, 教授 (60278794)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | フィールド実験 / 因果性 / 実証的厚生最大化 / 無作為比較対照実験 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究「因果性の識別と社会厚生の最大化を両立させたフィールド実験の理論・実証研究」は、節電に対する効果的な介入方法を実証的に明らかにする研究であり、電力小売全面自由化後の節電行動変容を促して、フィールド(社会)実験を用いて結果を検証します。フィールド実験では、因果性の識別のために、無作為比較対照法(Randomized Controlled Trial: RCT)という手法を用います。しかし、この手法は介入の効果の最大化を保証せず、「誰が介入を受けるべきか(Who should be treated)」の問題を解決できません。本研究では北川透等が考案した実証的厚生最大化メソッド(Empirical Welfare Maximization: EWM)を用いて、因果性の識別と社会厚生の最大化の問題を双方あわせて吟味検討します。 2019年度では、先端学術的な社会実証を行うために、実証参加同意を得た2万世帯を目標としてスマートメーター・データを収集しました。2020年度では、1年目のRCTトライアル実験に参加させなかった半分の1万世帯を対象に、1年目に計算したアルゴリズムに基づいて、介入を受けるように選ばれた世帯にリベートを与えるEWM本実験を行って、実証データを収集しました。2021年度では、アップデートされたEWMアルゴリズムに基付いて、EWM再実験を行って、実証データを収集しました。以上の通り、3年計画で、1年目にRCT予備実験を行い、2年目にEWM本実験を行い、3年目にEWM再実験を行い、フィールド実験の因果性の識別(RCT)と社会厚生の最大化(EWM)の両立をはかりました。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)