2020 Fiscal Year Annual Research Report
A comprehensive research on the effects of corporate governance on management control systems
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19H01551
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
横田 絵理 慶應義塾大学, 商学部(三田), 教授 (20277700)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂口 順也 名古屋大学, 経済学研究科, 教授 (10364689)
乙政 佐吉 小樽商科大学, 商学部, 教授 (20379514)
河合 隆治 同志社大学, 商学部, 教授 (30368386)
妹尾 剛好 中央大学, 商学部, 准教授 (60610201)
大西 靖 関西大学, 会計研究科, 教授 (80412120)
鬼塚 雄大 明海大学, 経済学部, 講師 (30875985)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | マネジメント・コントロール / 日本 / 統治構造 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,近年の統治構造改革が内部のマネジメント・コントロールに与える影響を経験的に検討し,学術界や実務界に向けて発信することを目的としている。 本研究の目的を達成するため,初年度に行った先行研究および文献分析をまとめた成果を,2020年度『会計プログレス』に投稿し掲載された。また,2019年度から行ってきた企業の統治構造やマネジメント・コントロールに関する先行文献からの論点を踏まえたうえで,2019年度末に行った一部上場企業に対する質問票調査結果について,日本会計研究学会で自由論題報告をおこない,質疑応答から今後の指針を得た。 社会状況を鑑み,9回にわたるオンラインによる全員での打ち合わせによって,各自の研究の進捗について頻繁に相互の確認をおこなった。加えて先行研究で蓄積した文献データから知見を浮かび上がらせるための新たな解析方法として文献データ分析方法について,専門家に講演を依頼し,今後の研究に生かせるよう,技法を習得した。また,この技法を我々の文献データで活用するためのデータの整理,コーディングなどについても各自が行った。新しいデータをもとに次の研究成果へと進めるにあたり,社会の状況に注意を払いながら,メンバーが大人数にならないように留意しつつ,数人での対面でのデータ分析についての議論などを行ったり,データ解析を続けるとともに,各自が学会報告,学会誌への投稿を行い, それぞれが成果を上げている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍によって企業訪問がままならないものの,質問票調査,オンラインの活用によって,研究はほぼ当初の狙い通りに進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度の2021年度は、環境状況の変化を受け,先行文献研究を精緻に分析するとともに,可能な限り調査を行う。 しかし調査における環境不確実性を補うために,これまで構築してきたデータベースを活用して文献研究を並行しておこなう。先進的な分析ツールによってこれまでの研究の特徴・妥当性を確認する。 さらに、これまでの成果を総括し、企業の統治構造とマネジメント・コントロールに関わる理論的枠組みを構築し、学会で公表して、研究成果の共有を図る。 また,最終成果として英語および日本での出版を企画しその準備を進める。
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Research Products
(9 results)