2021 Fiscal Year Annual Research Report
マルチモダリティーの視点に基づく科学的モデリング能力の発達的過程の解明
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19H01680
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
内ノ倉 真吾 鹿児島大学, 法文教育学域教育学系, 准教授 (70512531)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 伸也 金沢大学, 学校教育系, 准教授 (10570434)
稲田 結美 日本体育大学, 児童スポーツ教育学部, 教授 (30585633)
板橋 夏樹 宮城学院女子大学, 教育学部, 准教授 (90733212)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | モデリング能力 / 表象 / 科学教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究での研究内容を調査手法に即して1.文献調査,2.国際比較調査,3.教科間比較調査,4.フィールド調査の4つに細分化し,各研究者で役割を分担して実施した。 1.文献調査では、2020年度に引き続き、科学論・理科教育論におけるエージェントを基盤とするモデル論,理科教育・数学教育における表象能力論や視空間的思考論を収集・整理し,本研究の理論的な基礎付けを行った。2.国際比較調査として、能力(コンピテンシー)を基盤とするスタンダードの開発と実践が進められているアメリカ等の科学/数学のスタンダード・教科書や授業実践などに見られるモデリング能力の位置付けを調査した。特に,科学論的な内容である「科学の性質(Nature of Science)」に関わる内容構成の分析を行った。3.教科間比較調査として,平成29年改訂学習指導要領に対応した小学校の理科および算数科の教科書分析を行った。具体的には,モデリングに関連する「科学の性質(Nature of Science)」の内容構成について,小学校・中学校・高等学校の理科カリキュラムにおける当該概念の位置付けを探った.4.フィールド調査では,第一に,数学的モデリングに関連して,中学生・高校生・大学生を対象とした科学的な測定に関する認識的調査結果の分析を行った。その結果,いずれの校種の学生であっても,科学的な不確かさについての理解が十分ではないことが明らかとなった。第二に,図的表現と視空間的思考の関連性に着目して,小学生を対象とした調査結果の分析を行った。その結果,児童が保持するミスコンセプションによって,視空間認知が阻害される可能性や図的表現上の情報が十分に活用されないことが確認された。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)