2022 Fiscal Year Annual Research Report
Glycopolymer nanomedicine based on the controlled polymerization and the operation of biological functionality
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19H02766
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
三浦 佳子 九州大学, 工学研究院, 教授 (00335069)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長尾 匡憲 九州大学, 工学研究院, 助教 (40904008)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 糖鎖高分子 / 精密重合 / 分子認識 / 免疫 / 自己組織化 |
Outline of Annual Research Achievements |
糖鎖を側鎖に持つ高分子、糖鎖高分子について分子構造の設計制御、それに伴う生体機能の発現について検討を行った。糖鎖高分子は、多価効果によって糖タンパク質相互作用が増強されることが知られている。この多価効果を発揮する糖認識タンパク質は対称的な構造をしており、糖認識サイトは制御された精密な立体配置を有している。本研究ではRAFTリビングラジカル重合法を中心とした、糖鎖高分子の精密制御法とそれによって発現する生物機能について検討した。 糖鎖リガンドが介在する疾病として種々の感染症がある。インフルエンザウイルスのヘマグルチニンはウイルスの感染を介在するタンパク質で、シアリルオリゴ糖と相互作用する。糖鎖結合サイトは三角形に配置されており、適切な糖の配置によって効率的な糖―タンパク質相互作用を誘起し、優れた阻害剤とすることができる。3本鎖型のRAFT剤を合成し、適切な分子形状を有する糖鎖高分子を合成した。また他の分子形状を有する糖鎖高分子も含めて、インフルエンザウイルス阻害能を検討した。設計した分子形状に応じて効果的なヘマグルチニン阻害能を示した。 また、免疫阻害能を司るタンパク質である、シグレック9およびシグレックEの阻害能を有する糖鎖高分子の合成と設計を行った。糖鎖高分子の分子鎖長、分子密度を制御することによって、免疫抑制能を設計できることを明らかにした。また、糖鎖以外の分子の構造によって免疫抑制能には大きな差異が生まれ、ポリアクリルアミドとの共重合体においてのみ免疫抑制能が発揮された。 その他、光電子―エネルギー移動を活用した精密重合法(PET-RAFT)を活用した重合法について、リアクター開発も含めて検討を行った。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(30 results)