2021 Fiscal Year Annual Research Report
Association between genetic polymorphisms of melatonin receptor and psycho-physiological effects of simulated night shift work
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19H03316
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
樋口 重和 九州大学, 芸術工学研究院, 教授 (00292376)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 博樹 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (40401228)
西村 貴孝 九州大学, 芸術工学研究院, 講師 (80713148)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 光環境 / 概日リズム / 夜勤・交代制勤務 / 睡眠 / メラトニン受容体 / 遺伝子多型 |
Outline of Annual Research Achievements |
交代制勤務による概日リズムの乱れは2型糖尿病と関連があることが報告されている。また、メラトニン受容体1B遺伝子(MTNR1B)の一塩基多型と2型糖尿病との関連も多くの疫学研究で明らかにされている。しかし、実際の夜勤が耐糖能に及ぼす影響はよくわかっていない。そこで本研究では、実験室実験において、一晩の模擬的夜勤が耐糖能に及ぼす影響を調べ、その影響がメラトニン受容体1B遺伝子のrs10830963の遺伝子型と関連しているか否かを明らかにするための実験を行った。健康な男子大学生・大学院生25名(21.7±2.1歳)を対象に、夜勤条件と夜勤無し条件の2条件で実験を行った。模擬的夜勤は21時~翌日9時まで実施し、その後約6時間の睡眠をとった。起床後の16時に(14時間の絶食の後に)に75g経口糖負荷試験を行い、血糖値を測定した。耐糖能の指標には血糖値のArea Under the Curveから算出した。遺伝子型と夜勤条件を要因とする二元配置分散分析を行った結果、実験条件の主効果が有意であり(p= 0.013)、交互作用が有意傾向であった(p = 0.058)。遺伝子型ごとに比較を行った結果、GGタイプ(n=6)でのみ実験条件で有意な差があり(p = 0.006)、コントロールと比較して夜勤後のAUCの方が大きかった。GCタイプ(n=8)、CCタイプ(n=10)では両条件で有意な差はなかった。先行研究でrs10830963のGアレル保有者で2型糖尿病の発症リスクが高いことが知られているが、GGタイプは一晩の模擬的な夜勤であっても耐糖能が低下することが明らかとなった。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)