2020 Fiscal Year Annual Research Report
A development of an application model based on salutogenesis and sense of coherence focused on nursing practice
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19H03928
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Research Institution | The Open University of Japan |
Principal Investigator |
戸ヶ里 泰典 放送大学, 教養学部, 教授 (20509525)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 喜比古 放送大学, 教養学部, 客員研究員 (10174666)
井上 洋士 順天堂大学, 医療看護学研究科, 特任教授 (60375623) [Withdrawn]
竹内 朋子 東京医療保健大学, 看護学部, 教授 (70636167)
神崎 初美 兵庫医療大学, 看護学部, 教授 (80295774)
本江 朝美 横浜創英大学, 看護学部, 教授 (80300060)
谷木 龍男 東海大学, 体育学部, 特任准教授 (30581574)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 健康生成論 / ストレス対処力 / sense of coherence / 看護実践 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では①病気・障害者・当事者の療養・適応支援と健康生成論・SOCの役割を明らかにすること、②ストレス対処機能におけるSOCの生理学的メカニズムの解明と支援方法への示唆、③看護師を中心としたヒューマンサービス業種におけるストレス対処力SOCの実態と向上支援方法の探索、を通じて④看護実践に特化した健康生成論とストレス対処力概念SOCに関する応用モデルの開発を行うことを掲げていた。 令和2年度では、①については精神疾患患者及び関節リウマチ患者における療養生活適応の実態とSOCの機能に関する実証研究を推進した。精神科患者調査は1126名に配布し有効回答数は708名(62.9%)であった。リウマチ患者は、webと質問紙を併用し、外来患者209人(Web画面回答118人、質問紙回答91人)よりデータを得た。併せて前年度に実施したHIV陽性者903名を対象とした調査データの分析を実施した。 ②については妊娠期女性を対象として、心拍変動解析データおよび二次元気分尺度に基づいた自律神経系機能とSOCとの関連に関する調査を実施した。東京近郊在住の妊娠37週の単胎正常妊婦297名に対して、妊婦健診時に心拍変動測定を行い自律神経系の活性を調査した。③に関しては看護師を対象として組織レベルのSOCの測定について検討し、項目開発を行った。そのうえで、首都圏の 8 病院(約300~900床規模)に勤務する看護師3316名を対象として調査を実施、2054名から回答を得た。 ④については、定期的に各分担研究者におけるミーティングを開催し、モデル化の可能性について検討を重ねた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
COVID-19パンデミックの影響で、調査実施が後ろ倒しとなったが、実績報告書入力までには当初の研究実施計画を遂行することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
データの入手ができたことから、次年度に関しては分析を行っていくことが望まれる。また、企画している他業種との比較検討、認知症看護を担当する看護師を対象とした検討、パーキンソン病患者の検討、セクシャルマイノリティなどマイノリティにおける心理社会的適応とSOCとの関係等について、さらに実施をしていくことが期待される。
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Research Products
(6 results)