2021 Fiscal Year Annual Research Report
Research on a support system for consensus building with people with dementia - medical consent, property management as an example -
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19H04154
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
桑原 教彰 京都工芸繊維大学, 情報工学・人間科学系, 教授 (60395168)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
泓田 正雄 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(理工学域), 教授 (10304552)
中村 匡秀 神戸大学, システム情報学研究科, 准教授 (30324859)
成本 迅 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30347463)
太田 順 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (50233127)
日下 菜穂子 同志社女子大学, 現代社会学部, 教授 (70309384)
米澤 朋子 関西大学, 総合情報学部, 教授 (90395161)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 認知症介護 / 意思決定 / 意思推定 / 感情推定 / スマートテキスタイル / エージェント |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、判断力が衰えた認知症の人にとって近年問題となっている、医療同意や財産管理に領域を絞り、家族や支援者と共同して合意形成が行えるよう、AI、ロボット技術などに基づく人間拡張技術の研究を行うことである。そして令和2年度は次に述べる研究開発を実施した。 場の雰囲気づくりのための香りの役割についての研究をさらに深め、若年者、高齢者の多世代での香りの持つ印象の違い、また季節ごとの違いを明らかにした。若年者、高齢者ともに澄んだ、さわやかな香りを好む一方で、若年者は快適な心地よい香りを好み、高齢者は大人っぽい香りを好む傾向があった。また四季を通じて、清清しい、快い、柔らかい印象を持つ香りが好まれる一方、夏季には清清しさが重視されることが分かった。こういった知見を対話の場づくりに活用することが必要である。さらに対話の際に認知症の人との共通の話題作りのためのコンテンツの特性を明らかにした。高齢者は前年度に開発した方式で推薦されるコンテンツでの対話をおおむね楽しめる一方で、若年者は自分の知らないコンテンツが推薦された場合に対話への興味を著しく失い、対話の満足度が下がり、それが高齢者に波及することも明らかになった。最後に、生体信号からより高精度で感情を推定する技術について研究した。CNNやLSTMのモデルとBi-LSTMのモデルを比較し、Bi-LSTMモデルは時系列での前後の感情の状態を考慮した推定を行うために非常に高精度で感情推定できることを示した。こういった知見を対話の場づくり、合意形成の場に適用することで、認知症の人との合意形成が行える可能性を示したと考える。 しかしながら新型コロナ禍の影響で評価については健常高齢者に留まっており、今後、新型コロナ禍が終息したのちに認知症の人に対しての評価を実施する必要が残った。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)