2022 Fiscal Year Annual Research Report
How does diversity of individuals affect the structure of society?: A constructive approach using adaptive networks
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19H04220
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
佐山 弘樹 早稲田大学, 商学学術院, 教授(任期付) (30345425)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山野井 順一 早稲田大学, 商学学術院, 准教授 (20386543)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 多様性 / 社会構造 / 適応的ネットワーク / 数理モデル / 複雑系 / 社会ネットワーク / 許容度 / シミュレーション |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は,前年度に引き続きビンガムトン大学との研究協力を通じ,実験データ・シミュレーションデータの解析・可視化・論文執筆の作業を進めた.ビンガムトン大学で行われた集団意思決定実験は参加者のバックグラウンドの多様性の配置を実験条件としたもので,その解析結果からは,類似のバックグラウンドをもつ者が局所的にクラスタ化して並ぶ社会ネットワークからはより多様なアイデアが生み出されること,異なるバックグラウンドをもつ者が互いに接続されている状況では低クオリティのアイデアが淘汰されること,またバックグラウンドの配置がランダムである場合に高品質のアイデアが最も生まれやすいこと,等の大変興味深い結果が得られた.
また,ブリストル大学と新規に共同研究を開始し,別研究において発表済の大自由度微分方程式による適応的社会ネットワークモデルについて,構成員の挙動の多様性を導入するという拡張を行い,その挙動を計算的かつ体系的に調査した.その結果,挙動が多様である場合,社会ネットワーク内における意見・情報は多様なまま保たれつつ,ネットワーク構造も分断を起こさずに接続性が維持される,という興味深い結果が得られた.この結果は本プロジェクトで先に使用していた別のエージェントベースドモデルで得られた知見とも整合し,独立に開発された複数のモデルで「行動の多様性」が持つ社会接続の効果を確認できたことは特筆に値する.この成果はALIFE2023にフルペーパーとして採択された.
本年度は最終年度であるので,本プロジェクトの成果公表にも重点を置いて精力的に論文出版・学会発表を行った.成果として,英文ジャーナル論文2本(出版済),英文ジャーナル論文原稿1本(近日投稿予定),国際会議プロシーディングス論文2本(1本出版済,1本出版予定),国際会議基調講演1件,国際招待講演4件,国内招待講演2件,国際会議口頭発表2件を行った.
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(16 results)