2022 Fiscal Year Annual Research Report
Establishment of an environmental suitability diagnosis method for urban trees: Introduction of stomatal response assessment using aquaporins
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19H04281
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
富田 祐子 (半場祐子) 京都工芸繊維大学, 応用生物学系, 教授 (90314666)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
馬場 啓一 京都大学, 生存圏研究所, 助教 (20238223)
久米 篤 九州大学, 農学研究院, 教授 (20325492)
奈良 久美 奈良女子大学, 自然科学系, 准教授 (30322663)
北島 佐紀人 京都工芸繊維大学, 応用生物学系, 准教授 (70283653)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 炭素安定同位体比 / 水利用効率 / 大気汚染 / 光合成 / 気孔コンダクタンス / 街路樹 |
Outline of Annual Research Achievements |
炭素安定同位体比および光合成測定により、ポプラおよび街路樹の環境応答機構を解析した。 (1)ポプラの冠水ストレス応答 ポプラに冠水ストレスを与えたところ、葉の光合成機能にはほとんど低下が見られなかった。炭素安定同位体比も冠水ストレスによってほとんど変化しなかったことから、冠水はポプラの光合成機能にあまり大きな影響は与えないことが明らかになった。 (2)街路樹の弱光に対する光合成応答 イチョウを弱光環境で栽培し、弱光に対する耐性を評価した。弱光で光合成速度は低下したが、葉の炭素安定同位体比にほぼ変化がみられなかったことから、長期的な水利用効率は、弱光によってほとんど影響を受けないことが明らかになった。 (3)街路樹の大気汚染に対する光合成機能応答 京都府造園組合との協働により、2023年11月に、大気汚染レベルが異なる京都市内の調査地において4種(高木:イチョウ・ソメイヨシノ、低木:ヒラドツツジ・シャリンバイ)の街路樹サンプリングを行った。葉の「同位体比」の測定を行った結果、シャリンバイ以外の3種では、交通量が多く大気汚染レベルが高い調査地の方が光合成活性が低くなっていることが明らかになった。一方、2020-2023年度に得られた結果を、2005年-2008年までに得られた結果と比較すると、2020年-2023年は、低木の街路樹であるイチョウ・ソメイヨシノ・ヒラドツツジについては、大気汚染による光合成活性の低下が抑制されていたことが示された。さらにこの期間の光合成活性低下の抑制には、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による経済停滞の影響はほとんどなく、むしろ排気ガス規制などによる長期的な大気汚染改善が大きく貢献していることが明らかになった。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)
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[Presentation] ヒメツリガネゴケ仮根系のX線μCTに よる3D可視化-セグメンテーション精 度向上の取組-2023
Author(s)
林孝尚, 山浦遼平, 玉置大介, 蒲池浩之, 山内大輔, 峰雪芳宣, 星野真人, 上杉健太朗, 嶋津徹, 笠原春夫, 鎌田源司, 鈴木智美, 日渡祐二, 久米篤, 半場祐子, 藤田知道, 唐原一郎
Organizer
日本宇宙生物科学会第37回大会
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[Presentation] " スペース・モス宇宙実験で得たヒメツリガネゴケ仮根系のX線マイクロCTによる3D可視化"2023
Author(s)
唐原 一郎, 若林 孝尚, 山浦 遼平, 玉置 大介, 蒲池 浩之, 山内 大輔, 峰雪 芳宣, 星野 真人, 上杉 健太朗, 嶋津 徹, 笠原 春夫, 鎌田 源司, 鈴木 智美, 日渡 祐二, 半場 祐子, 久米 篤, 藤田 知道
Organizer
日本植物学会第87回大会
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