2020 Fiscal Year Annual Research Report
Automatic Evaluation of Indicators for City Services Using Citizen Sentiments in Social Media
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19H04420
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
関 洋平 筑波大学, 図書館情報メディア系, 准教授 (00348468)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高久 雅生 筑波大学, 図書館情報メディア系, 准教授 (00399271)
柏野 和佳子 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 音声言語研究領域, 准教授 (50311147)
神門 典子 国立情報学研究所, 情報社会相関研究系, 教授 (80270445)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 市民意見分析 / アプレイザル理論 / BERT / 地域 FAQ / コミュニティQA / 時系列関係の推定 / 属性推定 / 国際規格 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は、言語を横断した意見分析に関する研究を、コーパスの利用方法の観点からまとめ、書籍の1章として発表した。また、横浜市と協力をして、コロナ禍における保育園などの教育サービス、テイクアウトなどの飲食店サービスに関して、アプレイザル理論に基づく市民意見の分析手法を、事前学習済み言語モデルである BERT を利用して実現した。その成果は、ARG WI2 研究会において、優秀研究賞を受賞すると同時に、YouTube において横浜市が協力するおたがいハマトークの番組内で紹介を行った。さらに、横浜市、神戸市、札幌市の3都市を対象として、市民からの質問を掲載した地域 FAQ ページを収集し、コミュニティQAサービスから地域に依存しない行政サービスに関わる質問と回答を収集する手法を提案し、国際会議で発表した。また、質問エンコーダを利用して、テキストに出現するイベント間の時系列関係を推定する手法について提案し、国際会議ならびに書籍の1章として発表した。そのほか、研究分担者である柏野准教授と協力をして、市民意見の投稿者の属性を推定するにあたって有用となる手がかりを言語学の視点から分析をした。さらに、高久准教授と協力をして、Linked Open Dataを用いた年中行事・祭礼情報の構造化とその利活用について研究を進めた。最後に、国際規格開発団体組織 ISO/IEC JTC 1/WG 11 において、国際規格 ISO/IEC 30145-3:2020 Information technology -- Smart City ICT reference framework -- Part 3: Smart city engineering framework を Project Editor の一人として発行し、情報処理学会 情報規格調査会から2020年度国際規格開発賞を受賞した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
市民意見分析のカギとなる意見のカテゴリの判別については、2019年に Google が公開した 事前学習済み言語モデルである BERT と、学習にあたって複数の意見のカテゴリのタイプを Multi-task learning を実現することによって、高精度な推定手法を実現できることを明らかにした。また、横浜市と協力することで、コロナ禍における市民意見分析を利用した保育園などの教育サービスや飲食店のテイクアウトサービスに関して課題を発見するための有用性について検証を進めることができた。そのほか、テキスト中のイベント間の時系列関係の推定や、言語を横断した意見分析などに関して研究成果を挙げている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の展開として、ソーシャルメディア上の市民意見と、自治体の議事録に現れる発言との関係を分析し、発言の整合性について分析を行う手法について検討する。また、教育や飲食店などのサービスや投稿主の立場ごとに異なる意見の差異について分析を進める。イベント間の時系列関係を分析する手法については、BERT を用いた手法との比較や分析を進める。
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Research Products
(15 results)