2021 Fiscal Year Annual Research Report
Creation of unexplored molecular nanocarbons
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19H05463
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
伊丹 健一郎 名古屋大学, 理学研究科(WPI), 教授 (80311728)
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Project Period (FY) |
2019-04-23 – 2022-03-31
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Keywords | ナノカーボン / カーボンナノベルト / シクロパラフェニレン / ナノカーボンバイオロジー |
Outline of Annual Research Achievements |
ナノカーボンの分子科学・ナノグラフェンの精密合成を目指した研究に非常に大きな進展が見られた。カーボンナノベルトの面にひねりを加えた「メビウスカーボンナノベルト」の合成に成功した。この化合物はキラルカラムによる分取およびCDスペクトル測定に成功し、メビウスのひねりに相当するトポロジカルキラリティを実験的に観測した。またケクレンの構造異性体かつ同一トポロジーを持った化合物でありながら、無限形の全く新しい構造をもったinfiniteneの合成を達成した。 新たな種類のナノカーボン分子の合成も達成している。今回シクロパラフェニレン(CPP)における全ての水素原子がフッ素原子で置換されたパーフルオロCPP(PF[n]CPPs, n = 10, 12, 14, 16)の合成に成功した。これらは環状ニッケル錯体を経由することにより、ワンポット2段階で合成できる。またそれらがCPPとは異なる結晶パッキング構造を有することや、低温における燐光を発することを明らかにした。 また無修飾の芳香族系高分子を合成する新たな手法の開発を行った。デンドリマー状の構造を有する担体を新たに設計し、その上で重合反応を行うことによって、最大で17個の芳香環からなる無修飾ポリチオフェンの合成をはじめ、種々のポリアリーレンの合成に成功した。また、シリカゲルやタンパク質などに対し、デンドリマー上からポリアリーレンをトランスファーさせる手法を確立し、難溶性高分子を無機材料や生体材料に結合させる技術の開発にも成功している。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(50 results)