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2019 Fiscal Year Annual Research Report

多チャンネル化時代における政治コミュニケーション

Research Project

Project/Area Number 19J12474
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

大森 翔子  東京大学, 法学政治学研究科, 特別研究員(DC2)

Project Period (FY) 2019-04-25 – 2021-03-31
Keywords政治コミュニケーション / 政治心理学 / 政治意識 / ソフトニュース / マスメディア
Outline of Annual Research Achievements

本研究課題の目的は,日本における幅広い政治報道を対象とし,それらの内容分析を行い,先行研究が整理したソフトニュースの3つの側面が有権者の政治意識に与える影響について解明することである。本年度は下記の研究に取り組んだ。
(1)2019年7月の参院選選挙期間中の地上波番組,衛星放送番組ならびに政党・政治団体が独自に持つインターネットチャンネルのニュースを映像データとして蓄積した。
(2)(1)の映像データを用いた内容分析を行った。主要な結果として,NHKと民放では扱うテーマ自体は同様のものであることが示唆されるものの,コーナータイトルの時点で民放は競争を強調する語を多く用いていること,先行研究のニュース項目のソフト度に関する定義を用いて内容分析を行った結果,「個人―社会」以外の要素でNHKが民放よりもソフト度が低いことが示され,特にそれは感情的な表現を用いているかどうかに強く見られることが示された。この結果については2019年の日本政治学会にてポスター報告を行った。
(3)有権者の政治情報,特にニュース選択の条件を洗い出すことを目的としてWeb上のサーベイ調査に組み込んだコンジョイント実験を行った。結果,有権者は先行研究が提示したメディアの同時性・速報性と一覧性・詳報性という特徴について,メディア選択の際に重視しているとは言い難いという従来の先行研究では示されてこなかったことが明らかになった。この結果は2020年の日本選挙学会・日本政治学会で発表を行った。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

当初計画にあった「実験に用いる映像刺激を購入した動画作成ソフトを用いて作成する。9月~10月を目処に,準備が整い次第,初めに実験室実験を,次いでWeb上でのサーベイ実験を行う」について,新型コロナウイルス感染症流行の影響を受け,実験内容の一部変更および実施を延期したためである。このため「やや遅れている」と評価するが,実績の概要に記載したコンジョイント実験では,当初計画では考慮しきれていなかった本研究課題の前提となる知見を得ることができた。

Strategy for Future Research Activity

最終年度は,当初計画のニュース視聴実験をWeb上のサーベイ実験に完全に切り替え,実施する。その結果を国内外の研究会・学会で報告するとともに,学術誌への論文投稿を行う。並行して,既に学会発表等で結果を公表しているものについても論文投稿を行う。

  • Research Products

    (3 results)

All 2020 2019

All Presentation (3 results)

  • [Presentation] 多チャンネル化時代における人々の政治ニュース選択:コンジョイント実験による検討2020

    • Author(s)
      大森翔子
    • Organizer
      日本選挙学会2020 年度研究会
  • [Presentation] 多チャンネル化時代における政治コミュニケーション:人々の政治ニュース選択と政治意識への影響を中心に2020

    • Author(s)
      大森翔子
    • Organizer
      日本政治学会2020年度研究大会
  • [Presentation] 多チャンネル化時代における政治報道の分析:2019 年参院選を事例として2019

    • Author(s)
      大森翔子
    • Organizer
      日本政治学会2019年度研究大会

URL: 

Published: 2021-12-27  

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