2020 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19J13235
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
小畠 玲子 広島大学, 医系科学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2021-03-31
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Keywords | チタン多孔体 / 骨再建 / インプラント |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでに樹脂含浸焼結法にて製作したチタン多孔体が優れた強度および骨伝導を有することから骨再建材料として有用であることを明らかとしてきた.本年度は,骨再建後の機能回復を目指し,新規チタン多孔体による骨再建部位へのインプラント適応の可能性について検討した. チタン多孔体骨再建材料にて骨再建した部位へインプラントを埋入し,オッセオインテグレーションの様相を評価した.チタン多孔体を用いることで材料による良好な骨伝導が達成され,骨髄領域におよぶ骨形成が達成された.チタン多孔体の切削には高速切削が必要となり,切削熱による周囲組織への影響が懸念されるため,本研究では,あらかじめインプラント埋入予定部位に中空構造を付与しておくことで,切削熱による生体への影響を最小限にでき,これがインプラントのオッセオインテグレーション獲得につながったと考えられる.これらの結果より,チタン多孔体により骨再建された部位へのインプラント適応の可能性が明らかとなった. また,チタン多孔体に生体活性処理を行い,骨再建およびオッセオインテグレーションの獲得を検討した.生体活性チタン多孔体と未処理チタン多孔体を比較したところ,骨面積率では差を認めなかったが,骨-チタン多孔体接触率および骨-インプラント接触率では生体活性チタン多孔体が高値を示し,より早期に確実な骨再建および骨支持を達成することができた. これらの結果より,新規生体活性チタン多孔体は,早期かつ確実な骨再建およびインプラント支持を達成する骨再建材料になりうることが示唆された.
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)