2023 Fiscal Year Annual Research Report
戦争と革命の20世紀を生きた表現者たち―左派社会運動と文学運動の交錯
Project/Area Number |
19K00320
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
黒川 伊織 神戸大学, 国際文化学研究科, 協力研究員 (50611638)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 文化運動 / 反戦平和運動 / 神戸 / 社会運動史 / 冷戦 / 日本共産党 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題の最終年度となった2023年度は、具体的に単著の刊行に向けて、合同会社小さ子社様と打ち合わせを実施し、刊行を確約いただいた。単著では、もともと準備していた原稿に加えて、アメリカで刊行予定の論文集(英語)に執筆した論文「サークルからミニコミへ」および、研究代表者に多くの史料を託し、聞き取りに応じてくださった故・杉本昭典氏の私家版の回想録『時代に抗するーある「活動者」の戦後期』(2014年)を収録することになった。これには『時代に抗する』共著者である市田良彦氏の了承もいただいた。同書は残部僅少で、入手希望も多くいただいるため、単著に収録すべきと判断した。
また、今年度はアーキビストとして活躍中の宮田有香氏の助言・指導により、段ボール箱50箱におよぶ和田喜太郎旧蔵資料の大まかな概要をつかむことができ、史料整理の目処がついた。そのため、大学院生を雇用して、資料目録の作成を行うことができた。この目録は、報告者が非常勤スタッフとして勤務する大阪産業労働資料館(エル・ライブラリー)HP上で、ウェブベースでのアーカイブ記述アプリケーション(国際文書館評議会基準)であるAtoMを利用して公開できるように、研究代表者が全国歴史資料保存利用期間連絡協議会(全史料協)での実習に複数回参加するなどして、スキルを身につけている。
コロナ禍で高齢の当事者から聞き取りができなかったため、何人かの方々が逝去されたことは悔やんでも悔やみきれないが、しかし、本研究により、20世紀神戸における文化運動/平和運動の歴史的展開が、当事者たちが代々遺してきた豊富な史料に依拠しながら、〈生きられた経験〉として描き出すことができたち考えている、
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Research Products
(3 results)