2021 Fiscal Year Research-status Report
小学生の持続可能な家庭学習法:低学年から英語を導入する小学校児童と保護者への調査
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19K00772
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
成岡 恵子 東洋大学, 法学部, 准教授 (90553769)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 小学校英語教育 / 家庭学習 / フォニックス / 読み聞かせ / アクションリサーチ |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は第3回目の調査となった。小学校1年生の児童とその母親、3組から協力を得ることができた。4月から前年度の調査結果を踏まえた教材の変更や追加の準備をし、7月から実際の調査を開始した。6カ月間の調査であったが、3組のうち1組は、途中2カ月ほどで調査から辞退されたため、最終的には2組の調査結果が得られた。1月下旬に終了時アンケートに回答してもらった。
2018年度に実施した予備調査も含めると4回目の調査となったため、本年度は保護者からのレポートや質問に対するフィードバックも、より具体的に教材の使用法や児童のモチベーションを保つための学習法などを伝えることができた。児童それぞれの興味や性格に違いがあるため、調査の途中に教材を増やしたり、進め方を変更することもあった。例えば、歌が好きな児童には歌のCDが付いている教材を使用してもらったり、読み聞かせの絵本に関しても、小学校の授業で使用していた絵本と同じシリーズを追加することもあった。
また今回は、前年度3月という早い時期に被験者に依頼し、4月には調査内容について保護者に説明することができた。そのため、調査開始の7月以前に被験者の各家庭でアルファベットに親しんでもらったり、簡単な英単語(10までの数字など)を導入してもらったりするなど、事前に準備をしてもらうことができ、特にフォニックスに関しては、スムーズに調査を始めることができた。その結果として、6カ月間で達成したい目標に2組とも達成することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初は本年度に研究発表や論文執筆に専念する予定であったが、2020年度に新型コロナウイルス感染症の影響で被験者を積極的に探すことができず被験者が1組となったため、本年度に再度、調査を実施することとなった。そのため、2022年度はこれまでの調査結果をまとめ、研究発表や論文執筆に努めたい。
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Strategy for Future Research Activity |
2018年度の予備調査を含めたこれまでの4回の調査で得られた結果をまとめ、研究発表や論文執筆に努めたい。家庭におけるフォニックスの指導法やその効果、英語絵本の読み聞かせの実施方法やその効果、家庭での英語を含めた親子のコミュニケーション、家庭学習における低学年児童のモチベーションの変化、家庭での英語学習と小学校での英語授業との関連、保護者の英語教育に対する関心度、など、さまざまな視点から調査結果を分析していきたい。
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Causes of Carryover |
次年度に研究発表や論文執筆をするため、旅費交通費や論文校正にかかる費用とする。また、研究をまとめるにあたり、これまで調査に参加された被験者にフォローアップのアンケートおよび質問をするための書類郵送料を計上する。
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