2019 Fiscal Year Research-status Report
戦乱から平和・安定への転換に関する比較地域史研究―九州を中心に
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19K00955
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
木村 直樹 長崎大学, 多文化社会学部, 教授 (40323662)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牧原 成征 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (20375520)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 日本近世史 / 兵農分離 / 村請性 / 島原の乱 / 御家騒動 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は、4年間に及ぶ研究の初年度にあたるため、今後の方針についての打ち合わせと、本研究で重要な論点の整理、既存の出版や学術誌などで翻刻紹介などされている史料の確認、また新たな史料撮影調査を行った。 史料調査は、佐賀大学附属図書館所蔵小城鍋島文庫、および諫早市立諫早図書館所蔵諫早文庫を対象に実施した。 また、次年度に調査撮影計画の中心となる予定の大村市立史料館所蔵大村彦右衛門家文書の状況確認を行った。すなわち、既存の翻刻された史料を把握し、公刊されている目録にある史料一覧との関係を確認し、次年度以降、どの史料を具体的に調査するか検討した。 また、佐賀藩・大村藩の藩領について、領主史料と地方史料との関連性と、軍事動員などにおける領主と支配領域の民衆との関係についても分析を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2019年は、おおむね、予定通り調査や先行する文献調査を行うことができ、分析も開始することができた。しかし、2020年3月に予定していた研究打ち合わせや史料調査は、新型コロナ問題により、次年度以降に実施することとなった。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度末に実施予定だった調査などについては、2020年度夏以降に集中的に実施をすると同時に、今後の、調査機関での史料公開のありかたをにらみながら、同じ九州内でも、当初とは少し異なる所蔵機関などでの調査も想定する必要があり、検討を始めている。
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Causes of Carryover |
2020年3月に予定していた、史料撮影調査や、研究打ち合わせと小規模な研究会が、新型コロナ問題への対応で実施できなかったため、次年度に実施することとした。
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