2021 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19K00970
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
伊藤 大介 東北大学, 学術資源研究公開センター, 協力研究員 (70400439)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 近現代史 |
Outline of Annual Research Achievements |
当該年度は、コロナウイルスの影響などによって、その活動が大きく制約されてしまったことは否定できない。しかし、今後の研究活動の前提となるような作業を、昨年度に続いて実施することができた。たとえばモバイルパソコンや通信機器を購入するなどして、遠隔地の研究者や資料提供者とのコミュニケーションを円滑に進めるための準備をすることができた。そのほか、聞き取り調査を想定した機器の選定も実施して、コロナウイルスが終息した後の研究活動を円滑に展開していくための体制を整えた。 実際の調査としては、国立国会図書館でプリントしてきた『山形新聞』についての確認作業を進めて、必要な部分はスキャンして保存するなど、基本的な資料調査を実施することができた。また、東北大学附属図書館や東北大学史料館、宮城県図書館において、『河北新報』をはじめとする地域の歴史資料についての調査も実施した。そのように調査を進めた結果、1943年前後における満洲移民政策や地域振興政策の動向についての理解を、さらに深めることができた。加えて、収集した資料のデータを整理するために、エクセルを用いた新聞資料の記事目録データベースの作成なども継続した。 ただコロナウイルスの問題が発生したことによって、遠方への移動や、研究者間のコミュニケーションが制限されてしまった。そのため、東北大学百年史編纂室に関する個人資料を東北大学史料館に移管するための資料整理、および文章化を昨年度に引き続いて実施するなど、東北地方における近現代史資料の記録化を幅広く展開した。コロナウイルスが終息した後には、こうした研究資材を活用しながら、想定通りに進められなかった本研究を、より大きな視野から展開していく予定である。
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Research Products
(1 results)