2020 Fiscal Year Research-status Report
集合知を対照検索して活用する博物館学習支援システムの作成
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19K01144
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
渡辺 靖彦 龍谷大学, 先端理工学部, 講師 (10288665)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 至弘 龍谷大学, 先端理工学部, 教授 (30127063)
中村 裕一 京都大学, 学術情報メディアセンター, 教授 (40227947)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 学習支援システム / 博物館 / 対照検索 / 集合知 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和2年度は、まず計画通りに言語資源を収集し、関連研究のサーベイを進めながら、対照検索に対応した学習支援の基本システムを改良するため、ユーザの多様で個性的な興味や関心に関連する情報を、百科事典や集合知でどのように用いられているかを考慮して推薦し、それらの違いを直感的・対照的に示す方法について検討を行った。まず、ユーザの多様で個性的な興味や関心に関連する情報を説明するのに用いられる用語について、百科事典のなかでどのような用語によって説明されているのかを考慮して、それらの関連度を評価する方法について検討を行った。次に、それらの用語が百科事典のなかでどのような用語を説明するのに用いられているのかを、直感的・視覚的にわかりやすく把握できるように表示する方法について検討を行った。そして、ユーザが興味を感じた用語(例えば、西本願寺)を入力すると、関連度の高い用語(例えば、東本願寺)を示し、それらがそれぞれどのような用語によって説明されているのかを、また、それぞれどのような用語を説明するのに用いられているのかを、それらの違いが直感的・視覚的にわかりやすく把握できるように学習支援の基本システムを改良した。さらに、学習支援システムをインターネットを経由して利用できるように改良した。また、学習支援システムを指差しジェスチャで利用できるインターフェイスを実現するため、指示意図をパターン化することで軌跡の推定問題を識別問題に緩和し、オブジェクトを囲む・なぞる動作を楕円運動でモデル化して指示パターンの尤度を定式化する方法について検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
対照検索による学習支援に利用する言語資源(博物館の展示資料・図録、wikipedia日本語データ、新聞記事、百科事典、シソーラスなど)の収集と関連研究のサーベイは予定通り行っている。 ユーザの多様で個性的な興味や関心に関連する情報を推薦し、それらの違いを直感的・対照的に示せるように基本システムを改良した。 支援システムのユーザビリティを向上させるための指差しジェスチャによるインターフェイスについての研究は予定よりも早く進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度は、二年度(令和2年度)で改良した学習支援システムをさまざまな観点から改良する。具体的な改良として以下の項目を検討する。(1)対照検索手法の改良。(2)対照検索結果の表示方法の改良。(3)ユーザビリティの低い情報端末での情報表示方法の検討。(1)の対照検索手法の改良と(2)の対照検索結果の表示方法の改良によって学習支援システムをさらに改良する。また、博物館でめばえた興味や関心を、その場で、さらに継続的に学習することを支援するために、(3)のユーザビリティの低い情報端末での情報表示方法について検討する。 これらは、予定よりも進行している指差しジェスチャによるインターフェイスの研究とも密接に関わるので、それらを関連づけて研究を推進する。
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Causes of Carryover |
研究を効率的・効果的に進めた結果、経費を削減することができた。削減した経費は、新開発された電子部品やデバイスの購入などに用いる。
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Research Products
(2 results)