2023 Fiscal Year Research-status Report
世代間資産移転税制と家計の消費・貯蓄行動に関する実証研究
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19K01703
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
濱秋 純哉 法政大学, 経済学部, 准教授 (90572769)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 世代間資産移転 / 相続税 / 生前贈与 / 遺産動機 / 脱税 / 租税回避 / 共通報告基準 / タックスヘイブン |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は,(1)遺産相続が相続人の労働供給に与える影響の分析の査読付き英文学術雑誌への再投稿・再改訂,(2)富裕層の海外取引を用いた脱税・租税回避についてのデータ分析と投稿・改訂,(3)住宅価格ショックが持家保有者の労働供給に与える影響のデータ分析と査読付き英文学術雑誌への投稿を行った。 まず,(1)については,2022年度中に投稿した雑誌からの改訂のリクエストに応じて,分析を大幅に追加して再投稿し,その後,再改訂のリクエストがあったためそれにも対応して再々投稿した。つぎに,(2)については,データ分析の結果を論文としてまとめて査読付き和文学術雑誌に投稿し,改訂と再改訂のリクエストに対応した。この他,2022年度に行ったイギリスとドイツの税務当局等に対する富裕層の海外取引を用いた脱税・租税回避への対処策についてのヒアリング調査の結果を報告書としてまとめて公表した。最後に,(3)については,投稿した雑誌からの改訂のリクエストに対応するための改訂作業を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究課題で行っているすべての研究を論文としてまとめて査読付き学術雑誌に投稿し,改訂リクエストに対応中の状況であるため,おおむね順調に進展していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
査読付き学術雑誌に投稿し改訂リクエストに対応中の論文を今年度内にすべて採択されるように,改訂作業を進める。
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Causes of Carryover |
共同研究者との研究打ち合わせをすべてオンラインで行ったため,出張のための旅費を一切使用しなかったことが,次年度使用額が生じた最も大きな理由である。2023年度に投稿した英語論文の改訂や現在進行中の研究を英語論文としてまとめる際の英文校閲費や,古くなってきたノートパソコンをモバイルワークステーションに買い替えるために研究費を使用する予定である。
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