2021 Fiscal Year Research-status Report
税情報公開が納税行動に与える効果のABMに基づいたシミュレーション分析
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19K01712
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Research Institution | Otaru University of Commerce |
Principal Investigator |
佐野 博之 小樽商科大学, 商学部, 教授 (60301016)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 脱税 / 税のコンプライアンス / 心理的費用 / ABM / シミュレーション |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は、前年度までに行った先行研究のサーベイとABMに基づいたシミュレーション・モデルを用いて、実際にシミュレーションを行ない、結果を論文としてまとめ、学会等での発表と査読誌への投稿・掲載を計画していた。しかし、シミュレーションの実行と論文の執筆を途中まで行ったものの完成に至らず、学会等での発表や査読誌への投稿はできなかった。 脱税研究はアリンガムとサンドモによる理論モデル(ASモデル)に端を発するものであるが、これが注目された理由は、その後の実証研究の結果とASモデルの結果がいくつかの点で矛盾するからであった。多くの実験研究は、納税者が金銭的動機だけでなく、非金銭的動機に基づいて行動しているという証拠を示すこと によって、この矛盾を説明している。ABMを用いたシミュレーション研究は、これらの実験研究の結果を補完するものであるので、先行する実験研究を把握することがこの研究テーマにとって重要である。本年度はシミュレーション・モデルを一部改良して実行し、論文を書き上げたうえで、学会等での発表と査読誌への投稿を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2021年度まで学内行政を担う役職に就いていて、その活動に時間を一定の時間を費やしたため、研究を進める時間を削らざるを得なかった。さらに、学会や研究会で発表する機会も極端に限られたため、当初の計画を進められなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
研究期間を1年延長したので、今年度が最終年度である。今年度はシミュレーション・モデルをより良いものに再構築してシミュレーションを実行し、分析結果を論文にまとめ査読誌に投稿する。今年度の学会や研究会等での発表は、対面かオンラインかにかかわらず、参加して発表する。
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Causes of Carryover |
研究が計画より大幅に遅れており、学会や研究会等での発表ができず、旅費等への支出ができなかったため。加えて、他の業務に割く時間が大幅に増えたことから論文を完成させることができず、専門誌への投稿にかかる準備に支出することができなかったため。
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