2021 Fiscal Year Research-status Report
Process of Forming Work Engagement for Kindergarten Teachers
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19K02579
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Research Institution | Miyagi University of Education |
Principal Investigator |
香曽我部 琢 宮城教育大学, 大学院教育学研究科高度教職実践専攻, 准教授 (00398497)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 長期就業 / ポジティブ感情 / 保育士不足問題 / ワークエンゲージメント / 保育者効力感 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、コロナの影響で実際に保育園・幼稚園など行って、保育者からデータをサンプリングするのが難しい状況であった。11・12月にコロナが一旦収束した時期に、対面での研修会を5回ほど実施することができたが、1月に前頭部分の血流量を測定するNIRSを用いて、視覚素材を用いた実験を実施する予定であったが、年末からコロナ・オミクロン株が流行し、実験は見送りとなった。ただし、対面での研修だけでなく、オンライン研修なども2-3月に実施し、その成果を今後まとめていく予定である。 オンラインの研修では、自らの保育実践をもとにした研修と、他の園の保育実践をもとにした研修、以上2種類の研修を実施し、その効果の違いについて、保育者から回答を得た。また、研究協力園に5年以上勤務する保育者に対して、自らの保育者効力感の変容についてインタビューを実施し、研修による自らの保育実践の変容と自らの専門的資質、保育への新年などの変容プロセスを明らかにすることができた。 特に、このインタビューでは、担当する子どもの数が少ない3歳未満児クラスの保育者は、常に同じ保育室に複数の保育者がおり、共同して保育をすることが求められている。同じ場面や状況を見て、認識にどのような違いが生み出されるのか、ビデオデータで分析することができた。今後、この映像データを刺激素材として、インタビューを実施していきたい。 また、コロナ禍において、離職した経験を持つ保育者にインタビューを行い、離職要因としてコロナが与えた影響について検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
11-12月にコロナが一旦収束し、対面での研修を保育園で実施することができたが、実験を計画を行ったものの、オミクロンの流行のため、延期となった。その後、オンラインでのインタビューに切り替えて、インタビューを実施したが、まだ成果として発表することができていないため。
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Strategy for Future Research Activity |
NIRSのデータを6月中に実験し、サンプリングする予定である。インタビューのデータについても、分析を行い、その成果を9月の日本コミュニティ心理学会大会にて発表する予定である。
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Causes of Carryover |
令和3年度では、令和4年1月に実施を予定していた実験であるが、コロナ禍のため、計画していた実験・調査を実行することができなかった。そのため、経費を使う必要が無かった令和4年度に、改めて実験・調査を計画しており、その後学会発表を行う予定である。
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Research Products
(5 results)