2023 Fiscal Year Annual Research Report
教職キャリアの多様化を見据えた「中途入職教員」活用に関する教育行政施策の研究
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19K02689
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Research Institution | Japan Women's College of Physical Education |
Principal Investigator |
青木 純一 日本女子体育大学, 体育学部, 特任教授 (10389869)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前原 健二 東京学芸大学, 先端教育人材育成推進機構, 教授 (40222286)
樋口 修資 明星大学, 教育学部, 教授 (00533134) [Withdrawn]
平田 昭雄 東京学芸大学, 教育学研究科, 准教授 (60165173) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 教職キャリア / 中途入職教員 / 民間経験者 / 教員研修 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の最終的な目的は中途入職教員の活用にある。こうした問題意識の上に、本研究は以下の3つの研究作業に取組んだ。第1は、中途入職教員に関する政策の理論と実際を跡づける作業である。ここには政策文書の検討、教員採用選考試験における民間企業等経験者の特別枠の検討も含まれる。また、一種の比較研究として、ドイツの中途入職教員に関する検討も行った。 第2は、日本における教育公務員の人事権を有する都道府県および政令市の教育委員会に対する質問紙調査である。おもな質問内容は、各自治体の中途入職教員の採用に関し、人事上の配慮はあるか、中途入職教員を学校教育活動や研修等の場で積極的に活かす施策や方策があるか、また中途入職教員の民間での経験を処遇面において配慮しているか等である。 第3は、「中途入職教員」と定義される先生方を対象とするインタビュー調査である。当事者である中途入職教員が民間時代に何を経験し、その経験を学校でどう活用しているか、また教員として入職した際のリアリティーショック等を明らかにした。こうした3つの取組から中途入職教員という主題に、いわば立体的に迫ることを意図している。 本年度は、昨年度でとりあえず終了したこれら3つの研究作業を総括し、報告書にまとめる作業を行った。その際に特に配慮したことは、4年にわたる中途入職教員へのインタビューを整理し、貴重な記録として残すことである。そのために上記3つの研究作業に、あらたに「インタビューの記録」を加え、報告書として作成した。
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