2023 Fiscal Year Annual Research Report
作品・分野別漢文教育実践史に基づく漢文教育改善の研究
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19K02822
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
渡辺 春美 高知大学, その他部局等(名誉教授), 名誉教授 (10320516)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
冨安 慎吾 島根大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (40534300)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 漢文教育史 / 漢文教育思潮史 / 漢文教育実践史 / 漢文教育個体史 / 漢文教育実践 / 漢文教育文献目録 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、「関係概念」としての古典観に基づき、作品・分野別漢文教育実践を史的に考察し、その成果を生かして漢文教育実践の活性化を求めるものである。そのために実践の史的考察の観点を①興味・関心・問題意識の喚起、②学習材の開発・編成、③主体的学習の保障、④付けるべき読む力の設定、⑤協働的学習、⑥創造的読みと批評、⑦学習者による批評をとおした内化に置いている。併せて、実践の背景となる思潮史・課程史の研究、漢文教育個体史の研究も進めた。 2023年度は、渡辺春美が実践史として「戦後漢文教育実践史の展開―漢詩創作指導の場合―」(『語文と教育』37号)・「戦後漢文教育実践史の展開―戦後初期漢文単元学習の構想と試行―」(『国語教育学研究誌』34号)、論史として「安藤信廣の漢文教育論―『漢文を読む本』(一九八九年 三省堂)を中心に―」(『国語論集』21)、「戦後漢文教育の展開―長澤規矩也の漢文教育論―」(『九州国語教育学会紀要』13号)を発表した。また、授業実践に基づき、石村由里が「生きた学びとしての『論語』の学習」・「楽しみながら学ぶ『故事成語』」(後掲報告書)、大栗真佐美が「中学生の深い学びのために―素読×教科等横断的な学習を用いての漢詩授業―」(同)をまとめた。さらに、冨安慎吾が文献目録(同)を補充した。 2019年~2023年度にわたる本研究全体では、①思潮(論)史、②実践史、③作品・分野別実践史、④実践個体史、⑤漢文教育実践の考察を行った。③については、論語・漢詩・史伝・日本漢詩文・漢詩創作の実践史をまとめた。さらに、文献目録(2006~2023年)に840編を掲載している。本研究の成果と課題は、報告書『戦後漢文教育実践史の展開―漢文教育思潮史・実践史・個体史にむすぶ実践の創造―』(2024年3月 全438頁)にまとめた。
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Remarks |
「漢文教育関係論文データベース」は、科学研究費補助金19K02822 基盤研究(C)「作品・分野別漢文教育実践史に基づく漢文教育改善の研究」(研究 代表者:渡邊春美)により作成された漢文教育関係論文データベースである。現在、1965年以降2023年までの論文について、部分的にデータを公開している。
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Research Products
(10 results)