2020 Fiscal Year Research-status Report
大学の第三の職種としての専門職を取り巻く課題の実証的研究
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19K02860
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
稲垣 美幸 金沢大学, 先端科学・社会共創推進機構, 准教授 (20464034)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀井 祐介 金沢大学, 高等教育開発・支援系, 教授 (30304041)
吉永 契一郎 金沢大学, 高等教育開発・支援系, 教授 (70313492)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 専門職 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,近年,大学に配置が進んでいる「専門職」と呼ばれる様々な職種について,専門職が抱える課題を客観的かつ実証的に明らかにすることを目的としている。ここでは,専門職としてURA,IRer,産学官連携コーディネーター,アドミッション・オフィサー,カリキュラム・コーディネーターを主な対象とする。 本年度は,アドミッション・オフィサー,カリキュラム・コーディネーターという教育系の専門職について文献や書籍に基づく業務内容の調査を行なった。さらに昨年度の結果を踏まえ,各専門職についてアンケート調査を行う計画であったが,有用な結果を得るためには,各業務に従事している人との意見交換を踏まえた質問構成の方が望ましいとの判断から,意見交換を行うこととした。しかし,新型コロナウイルスの影響で特に面識のない人へのアプローチを必要とする職種については意見交換を行う対象者の絞り込みを含め進めることができなかった。それでも,京都大学で研究支援に従事する人へインタビュー調査を行い,また京都大学内の専門職の状況について調査を行なった。 また,2020年5月に開催予定だった専門職として研究支援に従事する人たちが集まるINORMS(The World Congress of the International Netowrk of Reserach Management Societies) 2020において,我が国のURAに関する現状報告をポスター発表する予定であったが,2021年に延期となった。さらに3月には新潟大学において本研究内容を紹介する機会を得て,関係者と意見交換を行なった。 今後は,アンケートの質問票作成のための関係者との意見交換とそれに基づくアンケート調査の実施,アンケート結果を踏まえたインタビュー調査を進める。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスの影響による通常業務の増大や移動制限により,当初の計画からやや遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は,専門職として業務に従事している人と専門職人と関わりのある人を対象としたアンケート調査を行う。これまでの調査で専門職の配置状況を明らかにしたが,アンケート調査を適切に行うために,それぞれの専門業務に従事している人と直接アンケート項目について意見交換を行う方が良いとの判断から,今後個別に意見交換を進める。その結果を踏まえてアンケートの質問票を作成し,アンケート調査を実施する。また,その際は回答者の負担を考慮し,オンラインで回答できるように準備する方向で検討する。また,延期となったINORMSでポスター発表を行う予定である。アンケート結果に基づきインタビュー調査の対象者を検討する。
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Causes of Carryover |
主にインタビュー調査のための旅費を計上したが,新型コロナウイルスの影響による研究計画の遅れにより次年度以降への使用に変更となる。
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