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2019 Fiscal Year Research-status Report

サービス・ラーニングを通した教授・学習理論と実質的な教養教育カリキュラムの構築

Research Project

Project/Area Number 19K02870
Research InstitutionUniversity of the Sacred Heart

Principal Investigator

杉原 真晃  聖心女子大学, 現代教養学部, 教授 (30379028)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2023-03-31
Keywordsサービスラーニング / 市民的教養 / 市民的関与 / 市民参加に関するVALUEルーブリック
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、大学教養教育におけるサービスラーニングの実践研究を通して、地域社会という学外要件を含み入れたサービスラーニングならではの学習共同体の意義と構造を明らかにすることを目的としている。
2019年度は、「山村部の過疎化による地域の教育力低下という課題」、「被災地の子どもの学習への困難さという課題」、「都市部の高齢化という課題」、「都市部の子どもの貧困という課題」という4つの課題の克服を目的の1つとしているサービスラーニング・プログラムを取り扱った。この4つのサービスラーニング・プログラムは、専門基礎教育および一般教育に位置づけられている。これら4つのサービスラーニング・プログラムに参加観察を行うとともに、各プログラムに参加した学生を対象に自由記述でのアンケート調査(学びの振り返り)を実施した。
そして、それらを「市民的教養」という観点から質的分析を実施した。その際には、「市民的教養」とは何かということ自体を検討しつつ、ひとまず、全米カレッジ・大学協会が作成したVALUEルーブリックにおける「CIVIC ENGAGEMENT VALUE RUBRIC」(市民参加に関するVALUEルーブリック)を参照枠組みとした。
そして、次年度(2020年度)に向けて、2019年度の実態をふまえ、さらにはサービスラーニング・プログラムにご協力くださった地域の方々との話し合いをふまえ、プログラムの内容等についての改善を図った。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

2019年度は、サービスラーニングの各プログラムも、既存のプログラムであること、そしてすでに地域の方々とのラポールが形成されていること等から、問題なく実施することができた。学生についても研究についての説明を行い、研究協力承諾書の提出を滞りなく進めることができた。
年度末に2020年度のプログラムに向けての打ち合わせを行う予定であったが、COVID-19の影響により直接現地に訪問しての打ち合わせができなかったことは想定外のことであったが、メール等により多少の補完が可能であったと考える。

Strategy for Future Research Activity

2020年度は、サービスラーニング・プログラムにおける学びに関して、2019年度の「市民的教養」という観点に加え、「多様な学問領域の関連づけ」という観点からの分析を行う予定である。
しかしながら、COVID-19の影響で4つのプログラムのうち、2つのプログラムがすでに前期は実施不可能となったため、夏期休暇中や後期での実施、あるいは今年度は実施しない等、計画の変更を想定しながら、研究を進める。

Causes of Carryover

次年度使用額が生じた理由は、当初よりも旅費が多く必要となる見通しとなったため、パソコン等の物品費や図書費等の消耗品費を削って旅費に回す予定をしていたが、年度末のCOVID-19の影響により、その旅費分を使用しなかったためである。
次年度(2020年度)もCOVID-19の影響は継続されると考えられるため、判断が難しいところであるが、可能な範囲でサービスラーニング・プログラムを受け入れてくださっている地域に訪問し、打ち合わせや実地調査を進める計画である。

URL: 

Published: 2021-01-27  

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