2019 Fiscal Year Research-status Report
英国大学評価における<学生エンゲージメント>の実証的研究
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19K02884
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
堀井 祐介 金沢大学, 高等教育開発・支援系, 教授 (30304041)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 学生エンゲージメント / student engagement / テキストマイニング / TEF / QAA |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的である大学評価における<学生エンゲージメント>評価指標のあるべき姿を明らかにするため、以下の活動を行った。 「学生の主体的な学びへの関与<学生エンゲージメント(student engagement)>に対する英国高等教育の現場レベルでの理解を確認するため、評価を実施した「高等教育質保証機構(Quality Assurance Agency for Higher Education, QAA)」、評価を受け自己点検・評価報告書を作成した高等教育機関(University of Leicester、University College London、Anglia Ruskin University)、評価の研究および概念整理を行っているCambridge Assessmentへの訪問調査を行い、<学生エンゲージメント(student engagement)>についての理解を深めた。具体的には、定型文で表現することは出来なくはないが、<学生エンゲージメント(student engagement)>の実態は多様であり、評価する側、評価される側双方において優れた実践事例を集めながら対応を進めていることが確認出来た。 また、本研究で分析対象とするQAAのWebサイト掲載のTEF制度資料のダウンロードを開始するとともに、当初予定していたテキストマイニングソフトが絶版となったことへの対応として代替ソフトの調査を進め、翌年度における本格的なテキストマイニングによる分析準備を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定していたテキストマイニングソフトが絶版となり、代替ソフトを探すのに時間がかかってしまったが、概ね予定通りに分析データ収集を行い、分析を開始する準備作業を進めることが出来た。 訪問調査においても、Office for Studentsは訪問出来なかったが、TEFの実務作業を行っているQAAや実際に評価を受けた3つの高等教育機関(University of Leicester、University College London、Anglia Ruskin University)、評価の研究および概念整理を行っているCambridge Assessmentを訪問することができ、学生エンゲージメントの現場レベルでの捉え方を確認することが出来た。 以上のことにより、概ね順調に進展していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
代替のテキストマイニングソフト活用環境を整備するとともに、訪問調査で得られた知見およびこれまでの先行研究での知見を活用し、ダウンロードした分析データをテキストマイニングの手法により分析を進めていく。個別資料について理解が不十分と判断した場合は、可能な限り当該高等教育機関にコンタクトを取り、正確に理解した上で分析できるよう努める。
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Causes of Carryover |
申請時に利用を想定していたテキストマイニングソフトが絶版となったことと、年度末に予定していたデータ収集作業を学生アルバイトに委託することが出来なかったため、次年度使用額が生じた。2020年度は、新型コロナウイルス感染が収まり学生アルバイト手配が可能となった場合は、作業依頼を行うとともに、代替のテキストマイニングソフト(フリーライセンス)を活用する環境整備に使用する予定である。
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Research Products
(1 results)