2020 Fiscal Year Research-status Report
英国大学評価における<学生エンゲージメント>の実証的研究
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19K02884
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
堀井 祐介 金沢大学, 高等教育開発・支援系, 教授 (30304041)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 学生エンゲージメント / student engagement / テキストマイニング / TEF / QAA |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的である大学評価における<学生エンゲージメント>評価指標を明らかにすることを目指し、自己点検・評価報告書を学生局(Office for Students, OfS)のWebサイト内の「教育卓越性および学生の学習成果枠組み(Teaching Excellence and Student Outcomes Framework (TEF) )」情報ページから収集し、テキストマイニングの手法で分析出来るように加工する作業を進めた。 具体的には、英国の各高等教育機関が自ら記した教育評価を含む大学評価に関する自己点検・評価報告書で用いられている用語の傾向把握、出現頻度分析、共起分析、グループ化を行い、キーワードを抽出し、それらのキーワードに基づき、評価活動における<学生エンゲージメント>の位置づけ、高等教育機関による改善活動の分析が行えるように、大学名、章、節毎の情報を付加し、一文一行となるような加工の準備を進めた。対象大学は訳280大学である。 さらに、具体的な評価活動に携わる高等教育質保証機構(Quality Assurance Agency for Higher Education, QAA)のWebサイトから、英国高等教育質保証の基準とされるQuality Codeの内容を確認し、質保証および学生エンゲージメントの観点での分析能力を高めることに努めた。 ただし、英国においても新型コロナウイルス感染症拡大による高等教育活動の停滞、学習・教育形態の変容が起こっているため、質保証および学生エンゲージメントの観点も変わりつつあるため、その点にも留意しながら今後の研究活動を進めるための情報収集を心がけた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍で学内外の業務が増加したため、収集した自己点検・評価報告書のテキスト加工処理作業が、2020年度内に終了する予定であったが、予定通りには進んでいないため、や遅れていると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
遅れているテキスト加工処理作業を粛々と進めるとともに、フリーで入手した代替テキストマイニングソフトでの分析基準の作成を進めていく。個別資料について理解が不十分と判断した場合は、可能な限り当該高等教育機関にコンタクトを取り、正確に理解した上で分析できるよう努める。
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Causes of Carryover |
本計画1年目(2019年度)に購入予定であったテキストマイニングソフトが絶版となり購入できなかった分を2年目である2020年度に分析処理用PC購入に充てたが、差額が生じた。その分が人限度使用額ととして繰り越しとなった。3年目である2021年度は、分析を行った結果をもとに英国訪問調査を行う予定であったが、コロナ禍のため渡航が難しいことが想定される。英国高等教育関係者に内容確認を行ってもらう作業は、オンラインでは不十分となる恐れがあるため、研究機関延長等の措置により可能な限り英国渡航を検討し、研究成果の質の向上に務めたい。
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