2021 Fiscal Year Research-status Report
高い知能をもつ人が示す過度激動特性(刺激への感受性の強さ)に関する尺度開発
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19K02935
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
日高 茂暢 佐賀大学, 教育学部, 講師 (20733942)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
室橋 春光 札幌学院大学, 心理学部, 教授 (00182147)
片桐 正敏 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (00549503)
富永 大悟 山梨学院大学, 経営学部, 講師 (30795597)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 知的ギフテッド(知的Gifted) / 過度激動 / OE(Overexcitabilities) / 刺激への感受性の高さ / 心理アセスメント / 神経発達症(発達障害) |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は知的ギフテッド児者に見られることが多い心理特性である過度激動(Overexcitability, OE)を評価する心理尺度OEQ-II(Falk et al., 1999,2016)の日本語版開発を目的とした。2020年度までに進められた予備調査をもとに作成した最終翻訳版を用いて以下の研究を行った。(1)定型発達大学生を対象とした尺度の信頼性の検証・・・6月と12月に二度調査を行い、再テスト法による同一参加者内での尺度の信頼性を検討した。また予備調査や先行研究をもとに外的妥当性を検証するため、精神運動性OEは注意欠如多動症(ADHD)特性、想像性OEはマインドワンダリング、および知性OEは短縮版Big Fiveの開放性との関係等を検討した。(2)知的ギフテッド児者を対象にした臨床群の調査リクルートを行った。臨床群の調査リクルートおよび調査票発送作業のトラブルが生じたため、2022年度まで研究期間を延長することとなった。 また知的ギフテッド児者の心理特性について、理論的検討を行い、認知特性としてWISC-IVの特徴について確証的因子分析と探索的因子分析の2側面から検討を行った。その結果を論文としてまとめた。 さらに、これまで実施してきた知的ギフテッド児者の研究や支援実践をまとめるため、親の会であるギフテッド応援隊と共同し、書籍「ギフテッドの個性を知り、伸ばす方法(小学館)」を刊行した。また本研究の総括的シンポジウムとして、3月にハイブリッド形式のシンポジウムを企画・実施した。シンポジウムの内容は社会還元のため、現在YouTubeに公開している(ギフテッドシンポジウムin鹿児島アーカイブ配信 https://youtu.be/dzY4LjCUG1c?t=1751)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナ感染症の影響で対面での調査等が困難な状況が続き、申請当初の計画より遅延はあるものの、概ね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、知的ギフテッド児者を対象とした臨床群の調査を遂行しており、2022年度中の研究完了を予定している。今後得られたデータを分析し、尺度の標準化作業を完了させる。完了後、論文投稿予定である。
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Causes of Carryover |
2021年度予定していた調査計画が新型コロナ感染症の影響で遅延したため、次年度使用額が生じた。2022年度には本研究の結果を国際学術雑誌に投稿予定である。そのための英文校閲費、投稿料として使用する予定である。
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Research Products
(2 results)